ブログを書く時のキーワード選定のやり方とコツ:うまくいかない時の確認方法も紹介

2021年7月9日

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

ブログへのアクセスを増やす方法には、検索エンジンからの流入を増やす方法があります。

それには「キーワード選定」が必要です。キーワードを選定を行い、選定したキーワードでクオリティの高い記事を書くと、検索順位が上がり、流入を増やせます。

とはいえ、下記のような疑問も出てくると思います。

疑問

「キーワード選定のやり方が分からない」
「キーワード選定がうまくいってるか分からない」

この記事では、記事前半でキーワード選定のやり方・選定のコツを、後半ではうまくいっていない時の対処法を紹介します。

ブログを書く時のキーワード選定の手順

キーワード選定は下記の手順ですすめていきます。

キーワード選定の手順

  • 1)メインキーワード(1語)を決める
  • 2)メインキーワードと関連するキーワードを探す
  • 3)抽出したキーワードの検索ボリュームを確認する
  • 4)ロングテールキーワードをピックアップする

1)メインキーワード(1語)を決める

メインキーワードを決めるとは、「ブログ記事で何を書くかを決める」ということです。

例えば、「日焼け止め」「マラソン」「ワールドカップ」など。

まずは、記事にするキーワードを1つ決めます。

2)メインキーワードと関連するキーワードを探す

次は、そのメインキーワードに関連するキーワードを抽出します。

ラッコキーワード(関連キーワードツール)」を使えば、無料で関連するキーワードを抽出できます。

このツールでメインキーワードに関係あるキーワードを抽出したら、次は抽出したキーワードの検索ボリュームを確認します。

3)抽出したキーワードの検索ボリュームを確認する

検索ボリュームとは、「ユーザーに検索されている回数」のことです。

これを調べることで、「どのくらいアクセスしてもらえるか」と「検索上位を狙えるか」の2つが分かります。

検索ボリュームがないキーワードでブログ記事を書いても流入はゼロです。逆に検索ボリュームが大きすぎるキーワードで記事を書いても、検索上位に表示されないので、流入はゼロになります。

適切な検索ボリュームを狙えば、検索上位表示が可能になり、検索エンジンからの流入を増やせます。

検索ボリュームは、Google広告のキーワードプランナーを使えば、無料で確認可能です。

なお、検索ボリュームは、Googleの検索画面に表示される数値とは違うので注意しましょう。

Googleの検索結果に表示されるのは検索結果見積りで、検索ボリュームとは違う

Google広告以外で検索ボリュームをチェックできるツールは、下記の記事で紹介しています。

【無料で使える】検索ボリュームをチェックできるツール

疑問 ブログ記事を書く時に、検索ボリュームを調べることができる無料ツールはある? 検索ボリュームは、そのキーワードを使って検索している人の数をあらわしたもので、検索ボリュームのないキーワードで1位をと ...

4)ロングテールキーワードをピックアップする

検索上位に表示させるための「適切な検索ボリューム」とは、月間検索ボリュームが「100~1000」のロングテールキーワードです。

「10~100」のキーワードは、検索する人が少なすぎてアクセスも見込めないので、使うのはやめましょう。

Google広告のキーワードプランナーを使った結果から、ロングテールキーワードをピックアップしましょう。

以上がキーワード選定の手順です。

補足)ロングテールキーワードを狙う理由

検索ボリュームと検索の目的には下記のような関係性があります。

キーワードの種類 Google広告月間平均検索ボリューム 検索の目的 検索上位サイトの強さ
ビッグキーワード ・1万以上~ 弱い 強い
ミドルキーワード ・1000~1万
スモールキーワード ・100~1000 強い 弱い
・10~100 検索する人がいない 弱い

ロングテールキーワードは、スモールキーワードの中でもユーザーの目的が明確なキーワードです。

そのため、検索ボリュームは少ないのですが、ユーザーの目的に合わせて記事を書くことができ、効率よくアクセスを増やせます。

メモ

検索の目的とは「何を目的に検索しているか」ということです。例えば「ツイッター」というキーワードだけで検索している人よりも「ツイッター 永久凍結」「ツイッター プロ」「プロフィール プロフィール 改行」と検索している方が、目的が明確です。

また、ロングテールキーワードは、競合するサイト少なく、サイトも弱いため、はじめたばかりのブログでも検索上位が狙えます。

ビッグワード(検索ボリューム1万以上)は、企業などの強いサイトが検索上位を占めているため、弱小ブログでは上位表示は不可能です。また、近年はその傾向が顕著になっており、個人ブログで上位表示させるのが難しくなっています。

ビッグワードを使わなければ、個人ブログでも十分検索上位が狙えます。

まずは、キーワード選定でロングテールキーワードを見つけ出し、検索上位を目指しましょう。

ブログを書く時のキーワード選定のコツ

具体的なキーワード選定方法を説明する前に、キーワード選定する時にも使うので、「選定のコツ」を紹介します。

キーワード選定のコツ

  • ブログテーマに沿ったキーワードを選定する
  • YMYLページのキーワードを選ばない
  • キーワードをずらす
  • キーワードをグループにして使う
  • バージョンアップを見逃すな!

自分のブログテーマに沿ったキーワードを選定する

自分のブログテーマに沿ったキーワードを選んで記事にします。

例えば、Wordpressの使い方を紹介しているブログで、投資関連のキーワードを使って記事を書いていても違和感を感じてしまいます。

このようなブログは、Googleがブログの方向性を判断できないため、検索上位に表示されにくくなってしまいます。

ブログで扱うテーマから逸脱しないようにキーワードを選びましょう。ブログも雑記ブログよりも、特化ブログがおすすめです。

YMYLキーワードは除外する

YMYLとは「Your Money or Your Life」の略で、人の将来の幸福、健康、経済的安定、安全などに関連するものを指します。

YMYLには、非常に高い品質評価基準が設けられています。理由は、低品質なYMYLページを上位に表示してしまうと、人を不幸にしたり、危険にさらしてしまう可能性があるからです。

そのため、専門性・権威性のある企業などが書いた記事しか上位表示されず、個人ブログでの検索上位表示はほぼ不可能です。

Googleでは下記のような情報を扱うサイトをYMYLページに指定しています。

ニュース・時事問題 国際的な出来事、ビジネス、政治、科学、技術などの重要なトピックに関するニュース。
公民・政府・法律 選挙、政府機関、公共機関、社会サービス、法律問題(例:離婚、子供の親権、養子縁組、遺言書の作成など)に関する情報。
金融 投資、税金、退職金制度、ローン、銀行、保険などに関するアドバイスや情報。
ショッピング 商品やサービスの調査や購入に関する情報。特にオンラインでの購入を可能にするページ。
健康と安全 医療問題、薬、病院、緊急時の備え、活動の危険性などに関するアドバイスや情報。
人々のグループ 人種または民族的出身、宗教、障害、年齢、国籍、退役軍人の地位、性的指向、性別または性同一性に基づいてグループ化された人々の情報。
その他 フィットネスや栄養、住宅情報、大学選び、就職など、大きな決断や人々の生活の重要な側面に関連する情報。

参考

Googleの検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)の「Part1 2.3 Your Money or Your Life(YMYL)Pages」に記載があります。

ショッピングなども含まれているので、アフィリエイトなども含まれますが、その中でも金融や健康と安全に関するものはハードルが、普通よりも高いと思われます。この二つは避けた方がいいジャンルです。

キーワードをずらす

「キーワードをずらす」とは、類語で置き換えるという意味です。

例えば、「スターバックスコーヒー」なら「スタバ」、「マクドナルド」なら「マック」など。

強いサイトが自分の使おうとしているキーワードを使っているなら、キーワードをずらすことで、競合を回避して検索上位を狙えます。

Googleは同じような意味を持つキーワードを同一キーワードとみなして検索結果に反映してくれるため、それで検索上位を狙うことが可能です。

キーワードのグルーピングする

キーワードのグルーピングとは「内容がずれないキーワードを一つの記事でまとめて使う」という意味です。

例えば、「ツイッター アカウント」というキーワードを使って記事を作成する場合、下記のようなキーワードのグルーピングができます。

  • ツイッター アカウント作成
  • ツイッター アカウント削除
  • ツイッター アカウント追加
  • ツイッター アカウント 複数
  • ツイッター アカウント名 変更

これらのキーワードをそれぞれ別の記事にするのではなく、グルーピングして一つの記事にまとめます。

こうすれば、キーワードに対する回答を網羅でき、複数のキーワードから一つの記事へ集客できます。これにより記事の滞在時間やアクセスが上がり、SEO評価が高くなります。

ただし、この方法を使うと、1記事1テーマからずれたり、読みたい内容を見つけにくかったりするのですが、SEOの効果はあります。

キーワードが変わればチャンスがある

例えば、製品や商品がバージョンアップすると、名称が変わったりします。

例えば、GoPro8、GoPro9など。

名称が変われば、それは新しいキーワードになります。

そのため、すでに競合がいるキーワードでも、新しい製品としてリリースされた時は新規参入のチャンスです。

特に、はじめたばかりのブログで、競合が多くてあきらめていた場合は、絶好の機会と言えます。

具体的なキーワード選定のやり方

ラッコキーワード」と「Google広告」を使って、具体的、かつ無料でできるキーワード選定方法を紹介します。

1)キーワードを抽出する

最初にラッコキーワードの検索ボックスに、記事で使う予定のキーワードを入力し、「サジェスト(Google)」を選択して検索します。

ラッコキーワードのサジェスト(Google)でキーワードを抽出する【ラッコキーワードとGoogle広告を使ったキーワード選定】

抽出結果画面が表示されたら、「全キーワードコピー(重複除去)」をクリックします。

ラッコキーワードで抽出したキーワードを全コピーする【ラッコキーワードとGoogle広告を使ったキーワード選定】

2)検索ボリュームを調べる

次に、Google広告にログインし、「ツールと設定」>「キーワードプランナー」をクリックします。

Google広告でキーワードプランナーを開く【ラッコキーワードとGoogle広告を使ったキーワード選定】

次の画面で「検索のボリュームと予想のデータを確認する」をクリックします。

検索のボリュームと予想のデータを確認するを選択【ラッコキーワードとGoogle広告を使ったキーワード選定】

キーワード入力欄に、ラッコキーワードでコピーしたキーワードをペーストして、「開始する」ボタンをクリックします。

ラッコキーワードでコピーしたキーワードをペーストする【ラッコキーワードとGoogle広告を使ったキーワード選定】

結果画面が表示されたら、「月間平均検索ボリューム」をクリックして降順ソートします。初期設定では、過去1年の検索ボリュームが表示されているので、必要に応じて期間を調整しましょう。

表示された結果の検索ボリュームを降順ソートする【ラッコキーワードとGoogle広告を使ったキーワード選定】

表示されたキーワードの中から、検索ボリュームが「100~1000」のキーワードをメモしましょう。これで、記事で使うキーワード選定は完了です。

※キーワード選定は、RankTrackerでも無料でできます。

キーワード選定の効果を検証する

意外と忘れてしまうのが効果検証です。

投稿でおしまいにしてしまわずに、キーワード選定が正しかったかどうかを検証しましょう。

効果検証には「PV(ページビュー)と流入経路」、および「検索順位」の2つの指標が使えます。

PVと流入経路は「Googleアナリティクス」で確認でき、検索順位は「検索順位チェックツール」を使いましょう。

「検索順位チェックツール」には下記のものがあります。

主な検索順位チェックツール

Search Consoleは無料でも使えます。操作が面倒なので、記事数が少ない時は便利ですが、記事が増えてくると大変です。

また、Rank Tracker(ランクトラッカー)無料版やGRC無料版も複数のキーワードを継続チェックするのは大変で、COMPASS(コンパス)は買い切りとなっています。ブログを続けるなら、いずれか一つあると便利です。

PVと流入経路をチェックする

PV(ページビュー)は、Googleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)の場合、「行動」>「サイトコンテンツ」>「すべてのページ」に移動します。

【Googleアナリティクス】PV(ページビュー)を調べる

さらに、左側にある入力ボックスに「投稿スラッグ」を入力して検索すると、その記事のPVを調べられます。

【Googleアナリティクス】個別記事を調べる

PVは、SNSなどからの流入でも増えるため、キーワード選定の正否を確認するには、さらに「検索経由」で増えたかどうかも確認しましょう。

「集客」>「すべてのトラフィック」>「チャネル」を選択して「Organic Search」が増えていれば、検索による流入が増えていることになります。

【Googleアナリティクス】検索流入を調べる

PVと検索経由の流入が増えていれば、キーワード選定がうまくいっていると考えられます。

メモ

もし、「Organic Search」が全く増えていなければ、キーワード選定ではなく、SNSなどの誘導で増えている可能性があります。

検索順位をチェックする

Search Consoleを使って検索順位をチェックする方法を紹介します。

Search Consoleにログインして、左メニューから「検索パフォーマンス」をクリックします。

検索パフォーマンスをクリック:Search Consoleを使って検索順位をチェックする方法

「+新規」をクリックして、メニューから「ページ」を選択します。

新規をクリックしてメニューから「ページ」を選択:Search Consoleを使って検索順位をチェックする方法

フィルタで、「次を含むURL」を選択して、順位検索したURLを入力します。

入力欄に確認したいページURLを入力:Search Consoleを使って検索順位をチェックする方法

「合計クリック数」と「合計表示回数」をクリックして無効(チェックを外す)にし、「平均掲載順位」をクリックして有効にします。

合計クリック数と合計表示回数をクリックして無効にし、平均掲載順位をクリックして有効にする:Search Consoleを使って検索順位をチェックする方法

グラフに平均掲載順位が表示されるので、ここで順位をチェックできます。あくまで平均ですが、おおよその検索順位を確認可能です。

思うように成果がでていない場合

下記のような場合の対処方法を紹介します。

  • 検索順位は上がっているけどPVが増えていない場合
  • ランキング圏外の場合(または検索順位が低い)

検索順位は上がっているけどPVが増えない場合

10位以内にいるのにPVが全く増えない場合は、検索ボリュームが0のキーワードを使った可能性が高いです。

Google広告のキーワードプランナーで、そのキーワードの検索ボリュームが「-」や「10~100」になっていないか確認します。

メモ

「-」の場合は月に検索される回数が0です。

対策としては、「検索ボリュームがあるキーワードを使って記事をリライト、または新しい記事を書く」のどちらかです。

さらに、記事ボリュームを増やす対策には意味がないのでやめましょう。

ランキング圏外(または検索順位が低い)

ランキング圏外だったり、検索順位が低い場合は、下記の状態をチェックします。

  • Search ConsoleでURLを検査する
  • 記事を投稿してからの期間を確認する
  • Google広告で検索ボリュームを確認する
  • 記事の質を見直す

Search ConsoleでURLを検査する

Search Consoleを使って、インデックスされているかどうかを確認できます。

Search Consoleにログインし、左メニューの「URL検査」を選択し、メニュー上部の入力欄にチェックしたURLを入力して検索します。

インデックスが正常に登録されていれば、「URL は Google に登録されています」と表示されます。

インデックスされていない場合は、検索結果に表示されないので、エラー内容を確認して修正が必要です。

Search Consoleを使ってURLがインデックスされているかどうかを確認する

ページがインデックスされない理由には下記のものがあります。

インデックスされない原因

  • noindexタグによって除外された
  • ページにリダイレクトがある
  • ページが重複している
  • アクセス禁止(403)
  • ページがない(404)
  • 検出-インデックス未登録
  • クロール済み-インデックス未登録

「検出-インデックス未登録」は、Googleがページに気づいたけど、まだインデックス登録していない状態です。これは少し様子見で待ってみましょう。

「クロール済み-インデックス未登録」は、Googleがページに気づいてクロールしたけど、インデックス登録されていない状態です。これは、コンテンツに問題がある可能性があります(類似コンテンツ・パクリなど)。この場合は、競合サイトをチェックして、オリジナルのコンテンツになるように修正しましょう。

記事を投稿してからの期間を確認する

はじめたばかりのブログでは、検索順位が付くまで時間がかかります(2~3週間かかることがあります)。

投稿してから1週間しかたっていない場合は、他の記事を書きながら待ってみましょう。

Google広告で検索ボリュームを確認する

キーワードの検索ボリュームが「1万以上」になっていないか確認しましょう。

検索ボリュームが大きいキーワードで、検索上位にランキングされるのは至難の業です。

この場合は、ロングテールキーワードを探して、記事の新規作成かリライトが必要です。

記事の質を見直す

検索順位がついても上がらない場合は「記事の質」を上げる必要があります。

主な作業は、上位にいるページと比較して「自分のページに欠けている内容の補完」と「新しいオリジナル要素の追加」です。

なお、検索上位が強いサイト(有名なサイト)ばかりであれば、投稿記事数なども必要になってきますが、あきらめて別のキーワードにした方がよいかもしれません。

【まとめ】キーワード選定のやり方とコツ

以上、キーワード選定の手順と具体的なやり方について紹介しました。

キーワード選定の具体的なやり方

  • 1)キーワードを抽出する
  • 2)検索ボリュームを調べる

キーワード選定は、RankTrackerなどの無料ツールでもできます。ツールを使えば便利です!

キーワード選定の次にやるのが、記事構成の作成です。正しい記事を書いてユーザーに届けましょう!

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