疑問
COMPASS(コンパス)でお宝キーワードを見つける方法は?
キーワード選定の使い方を知りたい!
有料SEO分析ツールの「COMPASS(コンパス)」は、検索順位チェック以外にも、キーワード選定ができます。
このキーワード選定の機能を使って、お宝キーワードを見つけることができます。
この記事では、COMPASSのキーワード選定の使い方と、解析結果からお宝キーワードを見つける方法を紹介します。
【目次】
COMPASSのキーワード選定の使い方
COMPASSでは、下記の方法からキーワード選定ができます。
COMPASSのキーワード選定の方法
- 直接or関連
- トレンド
- CSV(読み込み)【おすすめ】
「直接or関連」では、指定したキーワードに関連するキーワードや競合サイトの利用状況などを確認することができます。
「トレンド」では、一時的に検索数がアップしているトレンドキーワードを確認できます。
「CSV(読み込み)」では、Googleアドワーズのデータを読み込んで使います。
キーワード選定の精度
キーワード選定の精度は、「直接or関連」ではRank Trackerと同等程度です。
調べるキーワードによって、抽出できるキーワード数が増減します。
ただし、減る場合でも数件程度で大きく変わりません。
Rank Trackerのキーワード抽出は、Googleアドワーズに依存しています。
そのため、キーワードによって抽出0件の場合がありますが、COMPASSでは抽出できます。
メモ
※GoogleアドワーズとRank Trackerのキーワードプランナーでは「子供」を含むキーワードが抽出できません(2021年9月時点)。
例:「子供 学習」「子供 ファッション」等
キーワード選定の流れ
COMPASSでのキーワード選定の流れは、下記のようになります。
キーワード選定の流れ
- 気になるキーワードを抽出する
- 抽出したキーワードを解析する
- 解析データを元にキーワードを選定する
まず、気になるキーワードや関連キーワードを抽出します。この作業は、関連キーワードツール(ラッコキーワード)と同じです。
次に、抽出したキーワードに情報(intitle、allintitle、MOZ-API情報等)を付け加える解析作業を行います。
そして、付加した情報を元に、お宝キーワードかどうかを判定する流れになっています。
以下から、キーワード選定機能の使い方を解説していきます。
「直接or関連」のキーワード選定の使い方
最初の画面で「直接or関連」をクリックするとキーワード入力画面が表示されます。
キーワードを抽出する
キーワード入力欄に自分がチェックしたいキーワード(ビックワード)を入力して、「キーワード拡張」と「掘り下げ階層」を設定します。
キーワード拡張の設定
キーワード拡張では、下記の項目にチェックをいれます。
・関連ワード(推奨予測)
・虫眼鏡ワード(Yahoo)
「関連ワード(網羅)」はチェックしません。抽出に時間がかかる割に成果があまりありません。
※必要に応じてYoutube関連ワードにチェックを入れます。
掘り下げ階層の設定
階層の掘り下げでは、取得したキーワードからさらに別の連結キーワードがないかをチェックしてくれます。
設定数値は「0」でOKですが、キーワードが少ない場合は、「1(または2)」に変更して確認します。
上記の2つを設定したら、「キーワード拡張ピックアップ」ボタンをクリックするとキーワードの抽出が始まります。
※「拡張なしで追加」ボタンをクリックすると、キーワード入力欄に入力したキーワードが解析リストに追加されるだけで、関連キーワードの取得はありません。
抽出が完了したら、解析が必要ないキーワードの行をクリックして「削除」ボタンで削除します。
削除が全て終わったら「すべて追加して閉じる」ボタンをクリックします。
キーワードを解析する
最初の画面に戻って、解析リストにキーワードが追加されているのを確認したら「解析開始」ボタンをクリックします。
サーチ項目設定が表示されるので、設定したら「この条件で開始」ボタンをクリックします。
おすすめの「サーチ項目設定」内容は下記の通りです。
項目名 | 内容 | おすすめ設定 |
キーワード サーチ解析範囲 |
競合サイトの上位を何位までを取得するか | 10(推奨) |
キーワードinTitle | ページタイトルに対する キーワード含有率 |
2項目ともチェック必要 |
Topサイト集計関連 | 上位ページのinTitle率 | 必要 |
SEO moz解析関連 | Moz関連項目のデータ抽出 | 不要(任意) ※チェックすると解析に時間がかかる |
METAキーワード関連 | 上位サイトに含まれるキーワード取得 | 不要 |
Youtube解析 (解析範囲準拠) |
競合サイトの上位にYoutubeページが入っているか | 任意 |
Topサイト集計関連
「Topサイト集計関連」は、上位ページのタイトルに含まれているキーワードの率がわかります。
ただし、「キーワードサーチ解析範囲」の設定数が10以下だと、正しく率が表示されません。
SEO moz解析関連
「SEO moz解析関連」は、MOZ-APIを設定していると使えます。
チェックをオンにすると解析に時間かかるので、基本的にチェック不要です(詳細は後述)。
※「キーワードサーチ解析範囲」で設定した競合分析にもMOZ-APIが使われるので、設定した数値が大きいほど時間がかかります。
METAキーワード関連
「METAキーワード関連」は、設定したキーワードを分析しながら、新しいキーワードが追加されます。
しかし、追加されるキーワードは、ビックワード(1語)の場合が多いので、解析する意味がありません。
解析に時間がかかってしまうのでチェック不要です。
キーワードを選定する
「SEO moz解析関連」をチェックしていない場合の解析結果は下記のようになります。
表示される項目は少ないのですが、注目するのは、intitleとallintitleの列です。
intitleの数値が大きく、allintitleの数値が小さいキーワードはお宝キーワードの可能性があるキーワードです。
intitleとallintitleを確認すればよい理由については、下記の記事で詳しく説明しているので参考にしてください。
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【intitle・allintitleとは?】ブログで稼げるキーワードの見つけ方
疑問 intitle・allintitleとは? これを使って、ブログで稼げるキーワードを見つけられるの? intitleとallintitleは、Googleの特殊検索コマンドです。 この二つのコマ ...
なお、「直接or関連」の場合は、検索ボリュームのチェックも必要です。
実際にどれくらいのアクセスが見込めるか(検索ボリューム)を確認しておかないと、全くアクセスのないキーワードで記事を書くことになります。
無駄な作業をしないようにGoogleアドワーズで検索ボリュームをチェックします。
まず、allinTitle件数のタイトルをクリックして「昇順ソート」して、「intitleの数値が大きく、allintitleの数値が小さいキーワード」からめぼしいものを「Ctrl+クリック」でコピーします。
Googleアドワーズの「キーワードプランナー」に移動して、「検索のボリュームと予測のデータを確認する」を開きます。
先ほどコピーしたキーワードをペーストして「開始する」をクリック。
結果画面から、検索ボリュームとCPC(クリック単価)をチェックします。
検索ボリュームがあれば、検索上位に記事がランクインすれば、流入が見込めます。
また、CPC(クリック単価)が表示されているキーワードは、広告主がお金を出して広告掲載しているので、そのキーワードに価値があると考えられます。
これらのキーワードも選定候補として使えます。
※ただし、広告が最初に表示されるので、記事がクリックされる確率はやや低くなります。
以上が、COMPASSの基本的なキーワード選定方法です。
「SEO moz解析関連」を設定するメリット・デメリット
MOZ-APIを設定していると、下記の項目を解析できます。
※ただし、無料のMOZ-APIには利用回数制限があるので、その制限を超えると解析できなくなります。
「SEO moz解析関連」で解析できる項目
- 【External Links】競合サイトのページに対するドメインベースのリンク数
- 【Links】競合サイトのページに対するページも含めたリンク数
- 【moz Rank】MOZが独自に算出したページのランク
- 【Page Authority】MOZが算出したページの価値
- 【Domain Authority】MOZが算出したドメインの価値
抽出したキーワードを使っている競合サイトの強さなどがわかるので、その市場に参入するかどうかの判断には使えます。
一方で、チェックを有効にすることで、処理速度がめちゃくちゃ遅くなります。
遅くなる原因としては「キーワードサーチ解析範囲」で設定した件数分、サイト分析をするので数値が高いほど時間がかかります(10件でもかなりかかります)。
ですので、基本的にはチェックをはずして、分析したほうが無難です。
なお「SEO moz解析関連」を設定している場合の分析結果は下記のようになります。
※赤枠部分が「SEO moz解析関連」設定時に表示される項目です。
「トレンド」のキーワード選定の使い方
COMPASSでは、トレンドワードを取得してキーワード選定することもできます。
トレンドブログを運営している人や、これからはじめようと思っている人にとっては便利な機能です。
トレンドキーワードを抽出する
トレンドワード取得先を選択して、「トレンドワード取得開始」ボタンをクリックすると、トレンドワードの抽出がはじまります。
「虫眼鏡ワード」と「関連ワード(予測)」
この二つの項目は、取得した「トレンドワード」をさらに掘り下げて抽出する時にチェックすると有効です。
両方にチェックすると、1階層掘り下げるだけでも時間がかかるので、どちらか一つで十分です。
おすすめは「関連ワード(予測)」です。
トレンドキーワードを解析する
抽出が完了したら、トレンドサーチ画面にある「選択ワードを関連入力に追加して閉じる」ボタンをクリックすると、「直接or関連」のキーワード入力画面にキーワードをコピーすることができます。
さらに個別にキーワードを抽出したい場合に使えます。
この他に「選択中ワードを追加」や「すべて追加して閉じる」ボタンをクリックすると解析画面にキーワードをコピーして解析をスタートさせることができます。
以降の作業は前述の「キーワードの解析開始する」と同じです。
「CSV(読み込み)」のキーワード選定の使い方
「CSV(読み込み)」では、Googleアドワーズのキーワードプランナーで抽出したデータを読み込んで解析することができます。
キーワードプランナーのデータを読み込むメリットは、検索ボリュームを一緒に確認できることです。
メモ
キーワードプランナーで利用できるのは「新しいキーワードを見つける」で抽出したデータです。「検索のボリュームと予測のデータを確認する」で抽出したデータは使えません。
キーワードプランナーでキーワードを抽出する
Googleアドワーズのキーワードプランナーで「新しいキーワードを見つける」を選択します。
「キーワードから開始」タブを選択してビックワード(1語)を入力して「結果を表示」ボタンをクリックします。
キーワードが抽出できたら、「キーワード候補をダウンロード」ボタンをクリックして、リストから「CSV」を選択します。
CSVファイルのキーワードを解析する
COMPASSに戻って「CSV読み込み」をクリックして、ファイル読み込み画面を表示させます。
先ほど出力したCSVデータ選択すると解析画面にデータが読み込まれます。
解析しなくてもよいデータがある場合は、削除してから「解析開始」ボタンをクリックします。
以降の作業は前述の「キーワードの解析開始する」と同じです。
検索ボリュームを含めてキーワードを選定する
intitleとallintitleの数値を確認しながら、お宝ワードを確認していくのは同じですが、それと一緒に検索ボリュームもチェックしていきます。
下記の条件にあうキーワードを選定できれば、それがお宝キーワードになります。
お宝キーワードの条件
- intitleの件数は多い
- allintitleの件数は少ない
- 検索ボリュームは多い
【まとめ】COMPASSのキーワード選定の使い方
COMPASSでは、下記の方法でキーワード選定ができます。
COMPASSのキーワード選定の方法
- 直接or関連
- トレンド
- CSV(読み込み)【おすすめ】
「CSV(読み込み)」は、キーワードプランナーで抽出したキーワードをCSVファイルにして読み込ませる方法です。
※検索ボリュームも一緒にチェックできるので一番おすすめの方法です。
COMPASSのキーワード選定のフローは、下記のようになっています。
- 気になるキーワードを抽出する
- 抽出したキーワードを解析する
- 解析データを元にキーワードを選定する
「CSV(読み込み)」の場合は、気になるキーワードの抽出は、キーワードプランナー側で行うので、キーワードの解析以降でCOMPASSを使います。
解析データから下記のキーワードを見つけます。
お宝キーワードの条件
- intitleの件数は多い
- allintitleの件数は少ない
- 検索ボリュームは多い
これがCOMPASSでできるキーワード選定です。
COMPASSはキーワード選定以外にも、検索順位チェックツールとして使えます。
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