シンレンタルサーバーは、「最新技術を積極的に導入し、コスパ・性能ともに圧倒的No.1を目指す」をコンセプトにしたレンタルサーバーです。
この記事では、自分でレンタルサーバーを借りてブログを始めようと思っている人に向けて、シンレンタルサーバーを使うメリット・デメリットやキャンペーン情報を紹介します。
また、記事後半では、始め方についても解説するので、気になる人は、最後まで読んで参考にしてください。
Contents
シンレンタルサーバーのメリット・デメリット
まずは、シンレンタルサーバーのメリット・デメリットから紹介します。
メリット
メリットは以下のとおり。
- 1)高速レンタルサーバー
- 2)安定したパフォーマンス
- 3)多彩な機能とサービス
- 4)その他の便利機能
1)高速レンタルサーバー
レンタルサーバーを借りてブログを始めるとしたら、ワードプレスを使うと思う人が多いと思うのですが、シンレンタルサーバーでは、ワードプレスなどを高速&セキュアに動かすことができる「KUSANAGI」という仮想マシンイメージを利用して、国内トップレベルの高速レンタルサーバーを実現しています。
また、「オールNVMe」、「RAID10構成」により、従来のオールSSD環境より読み込み速度が最大で21倍向上。アクセス数拡張&サイト高速化機能の「Xアクセラレータ Ver.2」により、PHPの高速・安定化も実現しています。
さらに「XPageSpeed」機能により、Webサイトが表示されるタイミングで自動的に表示データの最適化を行い、PageSpeed Insightsのスコアを最大で264%向上さています。
シンレンタルサーバーでは、サイト高速化のための機能を追加料金なしで利用可能です。
2)安定したパフォーマンス
サーバーは、第3世代「AMD EPYC™」を採用。128コアvCPU&1TBメモリを備えており、リソースを最大限利用できるように管理されています。
また、「エックスサーバー」と同じ会社が運営しているため、エックスサーバーのノウハウを元に構築されているため安心して利用できます。
3)多彩な機能とサービス
「無料独自SSL」、「CMS簡単インストール」、「PHP7/8」、「HTTP/2」、「WEBメール」、「アクセス解析」、「モリサワWebフォント」など、サイト運営に必要な機能が充実しています。
また、サーバーご契約中は「独自ドメイン1つを無料」で使うことができ、ワードプレスを簡単に設定できる機能も利用できます。
4)その他の便利機能
その他の便利機能として、「Cron」、「SSH」、「リソースモニター」、「アダルトサイト運営可能」などがあります。
リソースモニターは、自分のサイトの処理速度を確認するのにとても便利です。
また、アダルトサイトNGが多い中、シンレンタルサーバーはアダルトOKとなっています。
デメリット
デメリットというデメリットは、あまりないのですが、挙げるとすれば以下のとおり。
- 1)エックスサーバーのための実験サーバー
- 2)厳格なリソース管理
1)実験サーバーという位置付け
シンレンタルサーバーのコンセプトは次のとおり。
さらなる高速性、機能性を追求するために最新技術を野心的に続々搭載
そのため、新機能を追加するにあたり、ある程度検証はしているとは思いますが、実際に稼働してみないと分からないことでも挑戦していくというスタンスと考えられます。
結果的にサーバーがダウンする可能性もゼロではないため、そういう点がデメリットです。
とはいえ、自分が契約してからサーバーがダウンしてつながらないということは今のところ記憶にありません。
また、頻繁にサーバーダウンするようでは、契約する人がいなくなってしまうので、可能性としてはほとんどないと思っていいです。
それがいやなら、安定重視のエックスサーバーを選択した方がいいです。
2)厳格なリソース管理
シンレンタルサーバーでは、自分の利用できるリソースがプランによって決まっています。
共有サーバーでは、アクセスの多い人がリソースを使うため、他の人はリソースが減り、サーバー速度が遅くなってしまうことがありますが、シンレンタルサーバーではアカウントごとにリソースが割り当てられており、最大限そのリソースが使えるように管理されています。
一方、割り当てられたリソース上限までしか利用できないため、予期せぬトラフィックの増加により、サーバー速度が遅くなったり、最悪サーバーがダウンしたりする可能性もあるので注意が必要です。
リソース問題は、サイトへの同時接続数がかなりの人数(同接100人など)のサイトは対応が必要ですが、そこまでいかなければ気にしなくても大丈夫です。
リソース状況は、サーバーパネルにある「リソースモニター」から確認できます。
3)他のサービスと比較した場合
他のサーバーと比較した場合は、「永久無料ドメインが1つ」しかもらえないというデメリットがあります。
他サービスでは、「サーバーを契約している限り無料で使えるドメインが2つ」使えるところが多いです(エックスサーバー、Conohaなど)。
ただし、他サービスは、利用料金も高いのでドメイン代がサーバー代に組み込まれている可能性もあり、それなら別途自分で借りた方がいいかもしれません。
ドメインを安く借りるのであれば、FC2ドメインがおすすめです。
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キャッシュバックキャンペーン
シンレンタルサーバーでは、キャッシュバックキャンペーンなどを随時開催しています。
主なキャンペーンは以下の3種類です。
注目すべきなのが「半永久無料キャンペーン」です。複数年の利用料金を一括で支払った後は、サービスが続く限り、追加料金なしで半永久的に利用できます。稀にしか開催されず、先着順という点に注意が必要です。
その他は、「利用料金30%OFF」や「利用料金半額キャッシュバック」などのキャンペーンを随時開催しています。
シンレンタルサーバーのプラン
シンレンタルサーバーには、「通常プラン」と「リザーブドプラン」があります。
さらに、それぞれのプランには「4つのプラン」があり、契約期間に応じて割引が適用されます。
通常プラン・リザーブドプランの違い
「通常プラン」と「リザーブドプラン」の主な違いは、「リソースの最低保証」があるかないかです。
「通常プラン」は「リソース確保」のため、サーバーアカウントごとにCPU・メモリー使用量の上限があるタイプで、最大限リソース上限まで利用できるように管理されています(必ずしも最大限利用できるわけではない)。
一方、「リザーブドプラン」は「リソース保証」のため、サーバーアカウントごとにCPU・メモリー使用量の下限が保証されており、サーバーリソースの空き状況により、保証以上を利用できるタイプです。
そのため、料金もリザーブドプランの方が高くなります。
4つのプランと割引
「通常プラン」と「リザーブドプラン」にはそれぞれ4つのプランがあり、契約期間に応じて割引されます。
- ①ベーシック
- ②スタンダード
- ③プレミアム
- ④ビジネス
各プランの違いは、「リソースの利用上限」や「ディスクスペース容量」です。
それ以外の「WordPress簡単インストール」や「Webサイト最適化」などはどのプランでも利用できます。
契約期間に応じた割引
割引は「3カ月」「6カ月」「12カ月」「24カ月」「36カ月」で割引率が異なり、契約年数が多いほど割引率が高くなります。
通常プランの「ベーシックプラン」を選択した場合、3カ月契約(1カ月あたり990円)と3年契約(1カ月あたり770円)では、一カ月あたり220円ほど違います。
リザーブドプランの「ベーシックプラン」であれば、3カ月契約(1カ月あたり1,232円)と3年契約(1カ月あたり968円)では、3年契約の方が一カ月あたり262円ほどお得です。
上位・下位へのプラン変更
シンレンタルサーバーでは、上位プランや下位プランへの変更が可能です。
サーバー試用期間中のプラン変更ご希望の場合は、試用期間内にサポートまでご連絡ください。
上位プランへの変更は「月単位」で変更可能です。プラン変更希望月の前月1日~20日までに「プラン変更」から申請を行うことで、翌月1日から上位プランが利用できます。
下位プランへの変更は「サーバーの利用期限月のみ(契約が終了する月)」可能です。利用期限月の1日~20日までに「プラン変更」から申請を行うことで、翌月1日から下位プランへ変更されます。
なお、「通常プラン」から「リザーブドプラン」やその逆のプラン変更には対応していません。
個人ブログで使うのにおすすめのプラン
4つあるプランの内、「プレミアム」と「ビジネス」はビジネスよりのプランのため月額料金が高く、「スタンダード」も年間契約すると結構かかります。
そのため、始めて個人ブログで利用するなら、通常プランの「ベーシックプラン」で、かつ割引メリットのある「12カ月」がおすすめです。
通常プラン・リザーブドプランを12カ月で比較
通常プランとリザーブドプランの「ベーシック」と「スタンダード」を12カ月で比較すると以下のようになります。
大きな違いは「リソースの確保・保証」です。同じベーシックプランであれば「+2,000円」程度でリザーブドプランを契約できます。
通常プラン | リザーブドプラン | |||
ベーシック | スタンダード | ベーシック | スタンダード | |
利用料金12カ月 | 10,560円 (880円/月) |
21,360円 (1,780円/月) |
12,672円 (1,056円/月) |
26,928円 (2,244円/月) |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
vCPU | 6コア(確保) | 8コア(確保) | 4コア(保証) | 6コア(保証) |
メモリ | 8GB(確保) | 12GB(確保) | 4GB(保証) | 8GB(保証) |
NVMe | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ディスクスペース | 300GB | 400GB | 300GB | 400GB |
独自ドメイン永久特典 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
無料独自SSL | 〇(無料) | 〇(無料) | 〇(無料) | 〇(無料) |
nginx | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Webサイト最適化(※1) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
RAID構造 | RAID10 | RAID10 | RAID10 | RAID10 |
自動バックアップ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
FTP | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
メールアカウント | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
WordPress簡単インストール | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
WordPress簡単移行 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
サポート | ・メール ・電話 |
・メール ・電話 |
・メール ・電話 |
・メール ・電話 |
(※1)Webサイト最適化とは「Xアクセラレータ」「HTTP/2」「FastCGI」「OPcache」「ブラウザキャッシュ設定」。
分かりにくい用語に関しては下記で補足しています。
コア | 処理をする頭の数。コア数が多い方が並行処理できる数が増えて有利。 |
メモリ | データを読み込む場所。メモリ多い方ほど処理が速くなる。 |
NVMe | SSDの高速性を最大限に発揮インターフェース。 |
nginx | 突発的にアクセスが集中した場合でも、安定したサイト運営ができるようにする機能。 |
Xアクセラレータ | 【Webサイト高速化】 静的ファイルの高速化やPHPプログラムの高速化。 |
HTTP/2 | 【Webサイト高速化】 HTTPS通信で並列処理ができる仕組み。 |
FastCGI | 【Webサイト高速化】 PHPなどのプロセスの起動/終了に伴うCPUへの負荷を軽減する仕組み。 |
OPcache | 【Webサイト高速化】 PHPにアクセスがあった場合、キャッシュを利用することでCPU負荷の軽減する仕組み。 |
RAID構成 | 耐障害性を強化するためのサーバー構成。 |
プラン選びのポイント
プランを選ぶ時のポイントは、自分のサイトへのアクセス数に応じて選ぶのがポイントになります。
これから始めるのであれば、通常プランの「ベーシック」で様子見するのがベストです。
その後、リソースモニターで利用率が80%以上になってきたら、上位プランへの変更を考えてもよいと思います。
簡単スタートガイド
シンレンタルサーバーを契約する時に、ブログ初心者であれば「WordPressクイックスタート」を使った契約がおすすめです。
WordPressクイックスタートには、下記の設定が含まれているので、面倒な設定などを行わなくてもブログが始められます。
- サーバー設定(サーバーの契約と各種設定)
- ドメイン設定(ドメインの契約と各種設定)
- WordPressインストールと設定(WordPressを使えるようにするための各種設定)
- 無料SSL設定(暗号化した通信を使うための設定)
以下から、「WordPressクイックスタート」を利用して契約する方法を紹介します。
WordPressクイックスタートを使って契約する
シンレンタルサーバーで新規登録するフローを紹介します。
シン・レンタルサーバーの新規申込はこちら。
申込画面で「すぐにスタート!新規お申し込み」ボタンをクリックします。
プランは「ベーシック」を選択して、WordPressクイックスタートにチェックが付いているのを確認しましょう。
ドメイン契約内容では、自分の好きなドメイン名を入力します。
ドメイン入力欄の下の方(テキスト表示されているあたり)をクリックすると、入力したドメインが使えるかをチェックしてくれます。
すでに使われていると出た場合は、別のドメインを入力してチェックしましょう。
そして、ここでWordPress情報も入力します。
「ブログ名」は後から変更できます。「ユーザー名」と「パスワード」はWordPressログイン時に必要なので忘れないようにメモしておきましょう。
次はシンレンタルサーバーのアカウント情報を登録します。
ここで入力する「メールアドレス」と「パスワード」は、シンレンタルサーバーのマイページログイン時に必要なので、こちらも忘れないようにメモしておきましょう。
また、支払い方法も入力します。契約期間が満期となった場合は、ここに設定した方法で自動更新されます。
最後に利用規約にチェックを入れて、次に進みます。
アカウント登録で入力したメールアドレスに確認コードが届くので、メールに記載されている確認コードを入力して次に進みます。
入力した申込内容を確認する画面が表示されます。問題なければ「この内容で申込みする」ボタンをクリックします。
「お申し込みが完了しました。」と表示されればシンレンタルサーバーの新規登録は完了です。
その他の設定
「WordPress簡単インストール」以外で必要となる設定は主に下記の3つあります。
- ①無料SSL設定(https通信)
- ②WEBメール設定(お問い合わせ用メール)
- ③FTP設定
無料SSL設定は、SEOにも影響がある設定なので、未設定であれば登録しましょう。
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また、WEBメール設定をしておくと、お問い合わせなどの返信に利用できるので登録しておくと便利です。
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別途ファイルをアップロードしたり、変更したりしたい場合はFTP設定をしておきましょう。
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新しくサイトを追加したい場合
新しくサイトを追加したい場合は、別途ドメインやWordPressの設定が必要になります。
個別設定の方法は以下にまとめているので参考にしてください。
ドメインを設定する方法はこちら。
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よくある質問
シンレンタルサーバーとエックスサーバーの違い
シンレンタルサーバーとエックスサーバーの違いは、「速さ」か「安定性」かの違いです。
シンレンタルサーバーは、エックスサーバーに機能を導入するための大規模テストサーバーというイメージだと思います(若干いいすぎかもしれませんが・・・)。
その分、「シンレンタルサーバーは応答速度や価格にメリット」があり、「安定性を求めるならエックスサーバー」を選択した方がいいです。また、エックスサーバーはレンタルサーバーの運用実績があります。
シンレンタルサーバーとエックスサーバーの比較を以下の記事で紹介しているので参考にしてください。
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まとめ:レンタルサーバーをどれにするか迷ったらシンレンタルサーバーがおすすめ
以上、シンレンタルサーバーのメリット・デメリット、さらにキャンペーン情報やプラン選びのポイントを紹介しました。
シンレンタルサーバーは、WordPressの高速&セキュアな運用を実現する「KUSANAGI」仮想マシンイメージの利用や、読み込み速度の向上、Webサイトの自動最適化などが特徴のレンタルサーバーです。
また、無料独自SSLやWordPress簡単インストールなど、サイト運営に必要な機能が充実しています。
ポイントは次のとおり。
- 国内トップレベルの高速レンタルサーバー
- 安定したパフォーマンスと多彩な機能
- サイト高速化機能が追加料金なしで利用可能
- エックスサーバー導入前の新機能検証に使われている可能性(個人的感想です)
- 厳格なリソース管理による制限
レンタルサーバー選びに迷っている初心者の人やブログを始めたい人には、シンレンタルサーバーの「ベーシックプラン」がおすすめです。
「格安サーバー」を選ぶ方法もありますが、設定まわりが面倒でつまずく可能性があります。そのため、ツール、やり方、サポートが整っているシンレンタルサーバーの方が安心だと思います。