ChatGPTを使って4000文字のブログ記事を書けるのか?
現時点では、完璧な記事を作成することは不可能ですが、高品質な記事を書くための手助けをしてもらうことは可能です。
この記事では、ChatGPTを活用して効果よくブログ記事を作成する具体的なステップを解説します。
Contents
ChatGPTを利用した記事作成手順
ChatGPTを利用した記事作成手順とその時に利用するプロンプトをステップバイステップで紹介します。
なお、作成には「ChatGPT4」がおすすめです。
理由は、3.5よりもプロンプトを理解する能力が高いため、こちらの意図した内容で回答を作成してくれる可能性が高いからです。
1)キーワード抽出
まずは、キーワード抽出から行います。
キーワード抽出ではChatGPTは利用しません。
ラッコキーワードを利用して抽出して関連キーワードを抽出し、「全キーワード」をコピーします。
次にGoogle広告を使って検索ボリュームを確認します。
Google広告の左メニューから「ツール」>「キーワードツール」>「検索のボリュームと予測のデータを確認する」を選択し、ラッコキーワードでコピーしたキーワードを入力欄に貼り付けます。
出力結果をCSVまたはGoogleスプレッドシートに出力して保存します。
結果一覧の「Avg. monthly searches」で降順ソートして、50~5000までの検索ボリュームのあるキーワードを抽出します。
もし、抽出したキーワード数が100個くらいであれば、次の「悩み抽出」作業にすべて利用できるのですが、もし、200や300ある場合は、多すぎるので調整が必要です。
「Avg. monthly searches」が5000と500のキーワードは選択必須にして、50のキーワードを含めて100個程度に絞り込みましょう。
2)悩み抽出
次に、ユーザーの検索意図を把握するための「悩み抽出」を行います。
「悩み」を把握して、それを解決できる記事が、ユーザーに読んでもらえる記事だからです。
悩み抽出を行うことで、以下のことを確認できるようになります。
- どのような悩みを持っている人なのか
- このキーワードに対する記事には、どのようなことを書けばよいか
- 悩みを解決できる記事になっているか
プロンプト
悩み抽出を行うためのプロンプトは以下のとおりです。
「#キーワード」以下には、選定したキーワードを貼り付けてください。
出力サンプル
以下、悩みを抽出した結果サンプルです。
悩み抽出エクセルマクロツール
さらに、悩みを簡易抽出できる「エクセルマクロツール」を紹介します。
記事作成では、「キーワード選定」と「悩み抽出」をセットにした方がいいのですが、おろそかにされることが多いのでツールで簡単に抽出できるようにしました。
作成した記事が「悩みを解決できているか」をチェックする時に役立ちます。
なお、一部にスクレイピングという仕組みを使っているため、自己責任で利用してください(一定期間中に頻繁に使うと利用できなくなる可能性があります)。
ツールはマクロ機能を利用して以下のサイトからデータ収集しています。
- Googleサジェストキーワード
- 関連性の高い検索
- 関連する質問
- Yahoo!知恵袋
使い方は、「Sheet1」のA1セルにキーワードを入力して「チェックボタン」をクリックするだけです。
パソコンの性能によって、結果が出力されるまで時間がかかります(インテルCorei7第10世代PCなら数秒ですが、第2世代だと1分近くかかります)。
完了すると「完了」というポップアップが表示されます。
ツールは下記のGoogleドライブからダウンロードしてください。
また、解凍したファイルはマクロファイルのため「実行がブロック」される可能性があります。その場合は以下の対応が必要です。
- ファイルを右クリックして、メニューから「プロパティ」をクリック(Windows11の場合「その他のオプションを確認」の選択も必要)
- プロパティの「全般」タブにあるセキュリティから「許可する」にチェックを入れ、「OK」をクリック
3)記事構成作成
次に悩みを使った記事構成を作成します。
こうすることで、ユーザーに読んでもらえる記事を作成できます。
ただし、作成してもらった構成は必ずしも正しいわけではありません。見出しの順番を入れ替えたり、重複する項目を削除したりする作業が必要です。
プロンプト
抽出した悩みから記事構成を考えてもらうためのプロンプトは以下のとおり。
別のChatにしてしまうとプロンプトに書かれている「これらの問題」という記述を認識できなくなってしまうので、悩み抽出と同じChatに続けて入力してください。
出力サンプル
以下、構成を出力した結果です。
見出しタイトルには魅力がないので修正が必要ですが、悩みに対する解決策は網羅されているので、ユーザーの興味を引くことができそうだと分かります。
4)記事内容作成
「記事構成」で作成してもらった「見出し」を使って記事本文を作成します。
ただし、ここでのChatGPTの作業は、信頼性にかけるため、参考程度にしましょう。
特に最新情報や詳細情報は、より詳しくプロンプトを書かないと正確に記事に反映できないのですが、それをやっていると、自分で調査して記事を書くのとあまりかわりません。
逆に簡素なプロンプトにすると、ファクトチェック(本当かどうかの確認)で時間がかかります。
そのため、ChatGPTに期待はしない方がいいのですが、どういう書き方をすればよいかのきっかけづくりにはなるので、手が止まってしまう場合は使いましょう。
プロンプト
記事作成のためのプロンプトは以下のとおり。
「#見出し」以下に、記事構成作成で作成した1セクション分の見出しを貼り付けてください。
全部の見出しを一度にやろうとすると、途中の見出しが抜けてしまったりするので、セクションごとにやった方がいいです。
出力サンプル
以下、記事内容を出力した結果になります。
助長な文章になっているため修正が必要ですが、これで約700文字あるため、各見出しに対してChatGPTを使えば、ざっくりとした内容で4000文字は作成可能です。
ここから文章を減らしたり、加えたり、リストにしたり、テーブルにしたりといった作業が発生します。
5)まとめ作成
記事の最後にもってくる「まとめ」を作成します。
「まとめ」は気が抜けてしまいがちなので、ChatGPTを使って作れるのは便利です。
なお、全ての記事内容を作成してからでないと、中途半端なまとめができてしまうので注意しましょう。
プロンプト
下記のプロンプトを利用することでまとめを作成できますが、「不要な部分」、「回りくどい部分」などもあるため修正が必要です。
「#記事内容」以下には、ブログ記事をコピーして貼り付けてください。
出力サンプル
以下、この記事のまとめ文を出力した例です。
助長な部分に関しては調整が必要になります。
6)導入作成
まとめを作成した後に、導入文(リード文)を作成します。
下記のプロンプトで必要な情報を出力できますが、文字数が多くなる可能性があるので、文章のスリム化が必要です。
スリム化する時は「ユーザーは何に興味があって、どういう言葉を使えば、興味を引くことができるか」を意識します。
プロンプト
以下のプロンプトの「xxxxxxx」の部分には狙いたいキーワードを入力してください。
また、「#記事内容」以下には、作成したブログ記事をコピーして貼り付けてください。
出力サンプル
以下、この記事の導入文を出力した例です。
かなり長くなっているので、調整が必要になります。
7)太字設定
文章や構成を見直しながら、狙っているキーワードを含んだ文字を太字にしたり、重要な部分に文字装飾を加えたりします。
8)文章校正
文章校正は、WordやGoogleドキュメントを使ってできる範囲で行います。
言い回しまでは修正できないのですが、誤字脱字は修正できるので必ず行った方がいいです。
また、ここで「悩み抽出」で確認した検索意図を満たせているかを確認します。
9)メタタグ作成
最後にメタタグを入力します。
導入文を利用して、ユーザーが検索するキーワードや興味を持つキーワードを含めて作成します。
よくある質問
ChatGPT3.5でブログ記事作成はできる?
ChatGPT3.5でもここで紹介した方法でブログ記事作成は可能です。
ただし、プロンプトの意図を読み解く精度がChatGPT4に比べて劣るため、意図しない文章ができることがあります。
Copilotを使ってブログ記事作成はできる?
Microsoft Copilotを使ったブログ記事は可能です。
ただし、Copilotは、他のブログ記事の引用を利用していることが多いため、そのまま利用するとパクリ記事になってしまいます。
ChatGPTを使って大量に記事作成できる?
低品質な記事作成であれば、簡単、かつ大量に作成できます。
しかし、高品質な記事は、現時点ではChatGPTだけでは限界があるため、人の手を加える必要があります。
また、低品質な大量記事はスパム扱いとなるのでやらない方がいいです。
-
Googleが3つのスパムアップデートを実施(2024年3月):中古ドメインもスパムポリシー対象に!
スパムアップデートやポリシー違反によるペナルティは、サイト運営者にとっては大ダメージです。 Googleは、2024/3/6(水)に「期限切れドメインの悪用」、「大量生成コンテンツの悪用」、そして「サ ...
まとめ:ChatGPTを使った記事作成のやり方
以上、ChatGPTを利用した記事作成手順について解説しました。
キーワードの抽出から始まり、ユーザーの悩みを把握し、それに基づいた記事の構成を作成することが重要です。
重要なポイントは以下のとおり。
- キーワード抽出は記事作成の基盤となるため、検索ボリュームによる選定が必要
- ユーザーの悩みを理解し、それを解決する内容を提供することが読まれる記事の秘訣
- 構成を事前に練ることで、記事作成の効率が大きく向上
- 最後の文章校正やメタタグ作成も重要
このフローに則ってChatGPTを使えば、ユーザーの悩みを解決する4000文字程度の記事を1日で作成できます。
特にキーワードからユーザーの悩みを抽出して、記事構成を作る過程はかなり有益だと思うので是非活用してください。