疑問
Googleアナリティクスを入れたけど、PV(ページビュー)だけ見て終わってる。どう使えばいいのか分からない・・・
PVしか見てない人のために、Googleアナリティクスを有効活用するのに必要なことを紹介します。
ただし、Googleアナリティクスを有効活用するためには、ある程度データが必要になるので、1日のPVができれば50以上になってから分析した方が効果があります。
Contents
ウェブでよく使われる指標
Googleアナリティクスを有効活用するためには、よく使われている指標とその意味を理解する必要があります。
以下の指標はよく使われます。
ウェブで使われる主な指標
- PV:ページビュー
- UU:ユニークユーザー数
- セッション数:サイトへの訪問回数
- CVR:コンバージョン率
- CTR:クリック率
- CPA:顧客獲得単価
PV(ページビュー)
ページビューは、ウェブサイト内で閲覧されたページ数です。どのくらいページが見られたかが分かります。
UU(ユニークユーザー数)
ユニークユーザー数は、ある期間中にサイトに来た重複しないユーザー数です。
例えば、同じユーザーが3月1日、15日、30日の3回サイトきた場合、3月という期間で絞ってユニークユーザー数(UU)を計測すると「1」になります。
UUとPVの関係
期間中にサイトに訪れた人が5000人だった場合、UUは5000人で、その人たちが1人あたり2ページ見たとするとその期間中のPVは1万になります。
このように、UUとPVは下記の相関関係があります。
- 全体PV = UU × 1人あたりのPV
- 1人あたりのPV = 全体PV ÷ UU
PVを増やしたい場合は、「UUを増やすための外部施策(キャンペーンなどによりユーザーを呼び込む)」や予算がなくてUUを増やすのは難しい場合は「1人あたりのPVを伸ばす内部施策(内部リンク誘導など)」を考えます。
ただし、PVの規模が大きくなると質は下がる傾向があり、どんなにUUを増やしてもPVが伸び悩むことがあります。
セッション数(訪問回数)
セッション数は、ある期間中に同じユーザーがサイトを訪問した回数です。
例えば、同じユーザーが3月3日、5日、20日の3回サイトきた場合、3月という期間で絞ってセッション数を計測すると「3」になります。
期間中の「UUが1」でも、その期間中にユーザーが5回サイトを訪問すれば「セッション数は5」になり、さらに1回の訪問で2ページ見たとすると「PVは10」になります。
アクセス数もセッション数と同じ意味で使われますが、PVと混同しやすいので違いを覚えておきましょう。
CVR(コンバージョン率)
CVR(コンバージョン率)は、UUのうち購入などの目的を達成した割合のことです。
どのくらい目的を達成できたかが分かります。
UUのかわりにセッション数を使うこともあります。
メモ
CVR = 目的を達成数 ÷ UU(またはセッション数) × 100
※CVRは1%~2%が普通/3%はややよい/5%以上はよい。業種などによっても変わります。
UUとセッション数はどちらをCVRで使った方がよいか?
- 一人1回しか購入しないようなもの(保険、口座開設、申込など)は「UU」
- 一人が複数購入するようなもの(ECなど)は「セッション数」
UU100人とセッション数100は違うため、CVRは同じ指標で計測しましょう。UUをセッション数に変えたりすると、CVR(コンバージョン率)が激減することがあります。
CVRが上がったり、下がったりした場合は、その要因を確認しましょう。
季節的な要因なのか、突発的な要因なのかがわかれば、それに合わせた対策を考えることができます。
CVRを上げる方法
CVRをあげる方法には下記のようなものがあります(やれば必ず上がるというわけではありません)。
- ナビゲーションで迷わないようにする
- コピーを分かりやすくする
- 購入フォームを改善する
- 価格を安くする
- ポイントを倍付する
CTR(クリック率)
CTR(クリック率)は、表示回数(インプレッション数)に対して、クリックされた数の割合です。
どのくらいクリックされたかが分かります。
CPA(顧客獲得単価)
CPA(顧客獲得単価)は、ユーザーに商品などを購入してもらうためにかかった費用のことです。
お金をかけて集客した時の効果を確認できます。
Googleアナリティクスを有効活用するのに必要なこと
用語を確認したところで、実際にどのようにGoogleアナリティクスを有効活用するかを紹介していきます。
Googleアナリティクスを有効活用するために重要なのが、「コンバージョンがどこなのかが決まっていること」です。
メモ
コンバージョンは、商品購入ページや資料請求ページなどで目的が達成されたことを指します(商品が購入された・資料請求された)。
アフィリエイトの場合は、購入ページ自体は広告主サイトにあるので、Googleアナリティクスで計測できません。
ただし、購入してもらうまでの経路は計測できます。
どういう経路でアクセスして離脱したのか、または購入してもらえたのかが分かれば、強化する場所も分かります。
つまり、「広告主サイトに遷移させているページ」や「そのページまでの流れ」をGoogleアナリティクスを使って分析します。
コンバージョンかどこなのかが決まっていないと、ただPV(ページビュー)を眺めるだけのツールになってしまいます。
コンバージョンを発生させるのに必要な人数は?
コンバージョン率はどのくらいが普通なのかを知っていれば、それを目標に修正ができます。
コンバージョン率(CVR)は大体1%~3%程度です。5%だと結構いいです。
ここから逆算すると、約100人に1人が目的を達成してくれる人数になります。
言い換えると、少なくとも100人がページに訪問してくれないと、コンバージョンが発生しないということです。
メモ
あくまで参考値です。商品やサイトのブランド(ファンがいるなど)によって異なります。
Googleアナリティクスで訪問回数を確認する
どのくらいでコンバージョンが発生するかがわかれば、モチベーションにもなります。
ただし、Googleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)ではページにくる人の数(訪問者数)を簡単に確認できる画面がありません。
そのため、「ページに訪問してくれた回数(ページ別訪問回数)」をかわりに使います。
広告主サイトに遷移させているページを、Googleアナリティクスを使って分析する方法は、下記のようになります。
「行動」>「サイトコンテンツ」>「すべてのページ」をクリックします。
下記の結果画面が表示されるので「ページ別訪問数」をチェックします。
必要に応じて右側にある検索ボックスでURLの絞りこみができます。
また、期間はデフォルトだと7日になっているので、1カ月に設定しましょう。
この画像のページでは、ユーザー数の訪問回数が1カ月で35回なので、CVRを1%と考えると、約2.9カ月後(100÷35≒2.857)に1件のコンバージョンが発生すると予想できます。
もっと成果を出すための改善案
「広告主サイトに遷移させているページ」で、もっと成果を出したい場合の改善案としては、下記の2つの考え方があります。
成果を出すための考え方
- ページへの訪問者を増やす
- ページの見直し
ページへの訪問者を増やす
ページへの訪問者を増やせば、それだけコンバージョンが多くなる可能性があります。
訪問者を増やす方法として、即効性があるのが「リスティング広告」で、時間がかかるのが「SEO対策」です。
リスティング広告を使えば、出費以上に収入を得られる場合があります。
ただし、アフィリエイトによっては、リスティング広告を禁止している場合もあるので、条件を確認しましょう。
そして、個人の場合は「SEO対策」がメインになると思います。SEO対策は地道にがんばるしかありません。
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ページの見直し
ページの見直しでは、「ページの導線の見直し」と「ページ自体の見直し」があります。
「ページの導線の見直し」では、ユーザーが多く集まるページから、コンバージョンにつながるページへの導線を作ります(内部リンク)。
※もしくは、すでにコンバージョン率の高いページが分かっていれば、そのページに誘導する方法もあります。
また、どのページからコンバージョンにつながるページにアクセスがあるかを調べて、そのページを強化する方法もあります。遠回りですが、うまくいけば効果を出すことがでます。
メモ
どのページからアクセスがあったかは、「行動」>「サイトコンテンツ」>「すべてのページ」でページ調べて、「ナビゲーションサマリー」タブ(グラフの上にあるタブボタン)をクリックすると、該当ページの前後のページが分かります。
「ページ自体の見直し」では、ページで提供している情報量が十分かどうかをチェックします。
情報量が十分かどうかは、ユーザーの検索意図を読み解いて、必要な情報が何かを考える必要があります。
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アフィリエイトではさらにCVRが下がる?
アフィリエイトの場合は、購入ページは広告主サイトにあるので、ユーザー側でできるのは誘導までです。
広告主サイトのできが悪いと、ユーザーがそこで離脱してしまい、CVRが下がる可能性があります。
実際に広告リンクをクリックして、広告主サイトの状態を確認しておきましょう。
広告主サイトに下記の要素があると、コンバージョンが発生しにくいので要注意です。
コンバージョンが発生しにくい要素
- フォームの入力項目が多い
- 購入ボタンが分かりにくい
- ページが怪しい
- 電話番号がある
【まとめ】Googleアナリティクスを有効活用する方法
Googleアナリティクスを有効活用するには、「コンバージョンがどこなのかを決めていること」が重要です。
CVRは約1%なので、1カ月の訪問回数が33回のページであれば、コンバージョンが1件発生するまでに約3か月かかります。
※訪問回数と訪問者数は違います。
訪問回数が少ない場合は、下記の対応が必要です。
- ページへの訪問者を増やす
- ページの見直し
ページへの訪問者を増やすなら「リスティング広告」と「SEO対策」です。リスティング広告は即効性があります。
ページの見直しでは、内部リンクなどの「ページの導線の見直し」と、ユーザーに必要な情報量を提供できているかの「ページ自体の見直し」があります。