疑問
WordPress(ワードプレス)を使って「副業ブログ」を始める時に、おすすめのレンタルサーバーはどれ?
個人で独自ドメインを使って副業ブログを始める時に悩むのが、レンタルサーバーです。いろいろありすぎて、何が違うのか、情報がバラバラで分かりにくいと思います。
価格や機能などの違いが一覧でみれると分かりやすくて決めやすくなります。
そこで、この記事では、記事前半でレンタルサーバーを選ぶ時のチェックポイントを、後半では副業ブログで使える1万円程度のレンタルサーバー一覧を紹介します。
Contents
ワードプレスが使えるレンタルサーバーを選ぶ時のポイント
まずは、個人ブログでレンタルサーバーを利用する時のチェックポイントを説明します。
チェック項目
- 1)利用料金(12カ月)
- 2)CPUコア数
- 3)メモリ
- 4)ディスクスペース
- 5)ドライブ種別
- 6)独自ドメイン無料サービス
- 7)ワードプレス設定
- 8)バックアップ
- 9)アダルト可否
ブログ初心者であれば、「独自ドメイン無料サービス」と「ワードプレス設定」があるレンタルサーバーがおすすめです。
通常は、ドメインとサーバーを別々に契約して、自分でサーバーとドメインの紐づけ設定が必要になります。ですが「独自ドメイン無料サービス」と「ワードプレス設定」があるサーバーを選べば、新規登録時に情報を入力するだけで、それらを設定してもらった状態でレンタルサーバーを借りられます。
1)利用料金(12カ月)
利用料金は1カ月単月で払うよりも、12カ月まとめて払うと安くなります。
さらに24カ月、36カ月分をまとめて支払えばさらに安くなるのですが、3年分を一気に払おうとすると3~4万円の出費となるため、手が出しにくいです。なので、12カ月をまとめて1万円程度がおすすめです。
なお、初年度の利用料金だけみると安くみえても、翌年以降、利用料金が大幅に増えるケースもあるため、キャンペーンで登録した時は、翌年以降の価格もチェックしておきましょう。
2)CPUコア数
情報を処理するためのサーバーの頭脳の数と思えばOKです。
コア数が多い方が並行処理できて処理が速くなり、サイトの表示速度もアップします。
レンタルサーバーによっては、最大コア数や最大メモリが非公開となっているところもあり、この場合は、お試し期間などを使って試してみるしかありません。
基本的にお問い合わせしてもコア数やメモリについては教えてくれないことが多いです。
3)メモリ
メモリは、データをすぐに読み込めるように保存しておく場所のことです。ディスクスペースから毎回読み込んでいると処理が遅くなので、メモリに保存してすぐに取り出せるようにしています。
メモリ多いと、すぐに取り出せるデータが多くなるので処理が速くなります。
4)ディスクスペース
ディスクスペースは、サイト情報(記事や画像など)を保存する場所です。
ワードプレス本体も含めて100記事書いても1GB程度しか使いません。
ただし、動画などの大きいデータをアップロードするとすぐに容量がなくなってしまう可能性があるので、動画サイト(※1)にする場合は大容量のディスクスペースの方がいいです。
5)ドライブ種別
サイト情報(記事や画像など)を保存しているディスクスペースからデータを取得する時の接続方法です。
SSDはHDDと比べて3~5倍速い読み書き速度を実現でき、ほとんどのレンタルサーバーで採用されています。格安レンタルサーバーでは、HDDを使っているところが稀にありますが、サイト表示速度が遅いとユーザーの離脱につながるのでSSDのサーバーを選択しましょう。
SSDは、さらに大きく分類すると「NVMe SSD」と「SATA SSD」に分けることができ、「NVMe SSD」は「SATA SSD」よりも約10倍速くなります。
6)独自ドメイン無料サービス
独自ドメイン無料サービスは、レンタルサーバーと一緒に、無料で独自ドメインがもらえるサービスです。
自分で好きな名前を付けることができ、サーバーを契約している間はずっと無料で利用できます。
このサービスがあると、自分でドメインを契約したり、レンタルサーバーと紐づける作業が不要になるので便利です。
7)ワードプレス設定
ワードプレスの自動設定には、大きく分けて「クイックスタート」と「簡単インストール」の2種類あります。
全て手動で行う場合は、「ワードプレスファイルのダウンロード&インストール」、「インストール後の設定」、さらに「独自ドメインの紐づけ」や「無料SSL」の設定などが必要です。
「クイックスタート」があるレンタルサーバーでは、契約時にこれらの設定が自動でできて、記事を書ける状態からスタートできます。
もう一つの「簡単インストール」は、「ワードプレスののみのインストールや設定」が簡単にできるサービスで、必要に応じてドメインとの紐づけや、無料SSL設定は、自分で行う必要があります。
※「クイックスタート」や「簡単インストール」といった名称は、サービスによって異なります。
8)バックアップ
バックアップは、自動、手動があります。
自動であれば、サーバーが自動でバックアップをとってくれるので、WordPressが壊れた場合でも前日のバックアップデータを使って復元できます。
一方、手動の場合は、WordPressのプラグインなどを使って、自分でバックアップをとっておかないと復旧ができません。
9)アダルト可否
アダルトサイトを運営しようとおもっている場合は、アダルトで利用できるかのチェックが必要です。
アダルトサイトが利用できるレンタルサーバーでも、児童ポルノなどの公序良俗に反するものは利用不可になっています。一方、アダルトが不可となっている中でも動画や画像の公開は不可で、テキストだけであれば利用可能となっているサーバーもあります。
ワードプレスが使えるレンタルサーバー比較一覧
下記の表は、WordPressが利用でき、12か月の利用料(更新価格)が10,000円前後のレンタルサーバーを比較したものです。
更新価格で比較した理由は、初年度は割引が適用されているので安く見えますが、2年目から突然サーバー代金が高くなってしまうのを防ぐためです。
長く利用するのであれば、2年目以降の利用料金のチェックも必要になります。
利用料金が10,000円/年の価格帯は、高スペックで安定しており、比較的サポートも充実しているので安心して利用できます。
※キャンペーン割引は、ほぼ毎月開催しているので、ざっくりと絞り込んだ後に各公式サイトで確認しましょう。
【更新】2023/11/7 | シンレンタルサーバー | エックスサーバー | ConoHa WING | mixhost | カラフルボックス (ColorfulBox) |
コアサーバー (CORESERVER) |
お名前.com | スターサーバー | ロリポップ | さくらインターネット | ||
プラン名 | ベーシック | スタンダード | ベーシック | スタンダード | プレミアム | BOX2 | CORE-B | CORE-Y | ー | ハイスピード | ハイスピード | プレミアム |
利用料金(12カ月) | 10,560円 | 13,200円 | 17,424円 | 23,760円 | 35,760円 | 11,616円 | 12,672円 | 10,296円 | 11,858円 | 9,900円 | 11,880円 | 15,714円 |
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 3カ月以上0円 | 0円 | 1,650円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
CPUコア数 | 6コア | 6コア(最大128コア) | 6コア | 非公開 | 非公開 | 6コア | 最大64コア | 最大64コア | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
メモリ | 8GB | 8GB(最大1024GB) | 8GB | 非公開 | 非公開 | 8GB | 最大1TB | 最大1TB | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
ディスクスペース | 300GB | 300GB | 300GB | 無制限 | 無制限 | 300GB | 600GB | 500GB | 400GB | 320GB | 400GB | 400GB |
ドライブ種別 | NVMe SSD | NVMe SSD | SSD | ピュアSSD | ピュアSSD | SSD | ピュアSSD | NVMe SSD | SSD | SSD | SSD | SSD |
無料SSL | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 300個 |
メールアドレス数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
バックアップ | 自動 | 自動 | 自動 | 自動 | 自動 | 自動 | 有料 | 自動 | 14日間無料 | 手動 | 無料(復元は有料) | スナップショット |
転送量目安 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 20TB/月 | 無制限 | 27TB/月 | 無制限 | 無制限 |
独自ドメイン無料サービス | 〇(1つ) | 〇(2つ) | 〇(2つ) | ✕ | 〇 | ✕ | ✕ | ✕ | 〇 | 〇 | 〇 | ✕ | ワードプレス設定 | クイックスタート | クイックスタート | クイックスタート | クイックスタート | クイックスタート | 簡単インストール | 簡単インストール | 簡単インストール | 簡単インストール | 簡単インストール | 簡単インストール | 簡単インストール |
サポート | 電話・メール | 電話・メール・チャット | 電話・メール | メール | メール | チャット・電話・メール | チャット・電話・メール | チャット・メール | 電話・メール | メール | チャット・電話・メール | 電話・メール |
アダルト | 〇 | ✕ | ✕ | 〇 | 〇 | 〇 | テキストは可 | テキストは可 | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
無料お試し期間 | 10日間 | 10日間 | ― | 30日間返金保証 | 30日間返金保証 | 30日間 | 30日間 | 30日間 | ー | 2週間 | 10日間 | 2週間 |
公式サイト | シン・レンタルサーバー | エックスサーバー | ConoHa WING | mixhost | カラフルボックス | CORESERVER(コアサーバー) | お名前.com | スターサーバー | ロリポップ! | さくらインターネット |
その他のレンタルサーバーチェックポイント
レンタルサーバーを選ぶ時に念のためにチェックしておいた方がいいポイントを紹介します。
転送量
スマホやパソコンなどからサイトにアクセスすると、サイトを表示するために必要なデータをサーバーから受け取っています。
この時のデーター量が転送量です。ほとんどのサーバーでは転送量が無制限ですが、コアサーバー(V2)やスターサーバーでは上限が決められており、指定された転送量の上限まではサーバーを快適に利用できます。
マルチドメイン
マルチドメインは、そのサーバーで複数のドメインを使える設定のことです。
一つのレンタルサーバーで、複数の独自ドメインサイトを運用する場合は、マルチドメイン対応のサーバーが必要になります。
メールアドレス
メールアドレスは、お問い合わせに返信する時に必要になります。
gmailやYahooメールで返信すると「xxx@gmail.com」や「xxx@yahoo.co.jp」といったメールアドレスになってしまうのですが、メールアドレス設定を使えば「info@xxxxxx.com」のような自分のドメインを使ったメールアドレスから返信できます。
コア数・メモリが非公開や最大数しか書かれていない場合
共有サーバーでは複数の人が同じサーバーを利用しているので、一人で全コアやメモリを使えるわけではありません。
実際にどのくらいの速度がでるのかは、お試し期間などを使って試してみるしかありません。
副業ブログにおすすめのレンタルサーバー
ワードプレスを使って、副業ブログを始める時のおすすめレンタルサーバーを3つピックアップして紹介します。
副業ブログにおすすめのレンタルサーバー
- シンレンタルサーバー(ベーシックプラン)
- エックスサーバー(スタンダード)
これらのレンタルサーバーを選んだ理由は、処理速度、安定性、利用実績、利用料金などを比較した場合、安心して利用できるからです。
それぞれの特長を紹介します。
1)シンレンタルサーバー(ベーシックプラン)
シンレンタルサーバー(ベーシックプラン)は、「6コア・8GBメモリ」で、サーバースペックは、エックスサーバーと同等です。サーバーを契約している限り、独自ドメインが1つ無料で使えます。
WordPressの「クイックスタート」がついているので、インストールが簡単にでき、設定でつまづくことなく、ブログ執筆をスタートできます。
シンレンタルサーバーは、エックスサーバーに先駆けて最新技術を導入しているため、とにかく速いのが特長です。安定性に関してはエックスサーバーの方が上ですが、それほど大きな違いは感じません。
また、エックスサーバーと比べて利用料金が安いのも特長です。
シンレンタルサーバーとエックスサーバーを比較した記事も参考にしてください。
2)エックスサーバー(スタンダードプラン)
エックスサーバー(Xserver)のスタンダードプランは、サーバースペックが高く、独自ドメインが無料で二つ付いてきます。
サーバースペックは、「6コア・8GBメモリ」で、容量も300GBあるのでブログを数年運営するには十分なディスクスペースです。
また「クイックスタート」がついているので、WordPressを使ったブログを簡単にスタートできるので、インストールと設定でつまづくことはありません。
国内での利用者数も多いため、困ったことがあれば、Google検索でやり方や回答を見つけられます。
格安レンタルサーバーと比較すると、価格は高いのですが、応答速度が速いので検索上位を狙いやすいサーバーです!
エックスサーバーのキャンペーンを確認する
以前は、ConoHa WINGもおすすめの一つで掲載していましたが、2年目以降の利用料金が高いのではずしました。
シンレンタルサーバーもエックスサーバーも性能的にはどちらも大差ないので、無料で利用できるドメイン数と利用料金で選んでも問題ありません。
【まとめ】副業ブログ用ワードプレスが使えるおすすめレンタルサーバー
レンタルサーバー比較一覧から目安をつけて、各サイトでキャンペーンを確認すれば、探しやすいと思います。
ブログ初心者で、いろいろな設定を自分でやりたくない場合は、ワードプレスの「クイックスタート」がついているレンタルサーバーを選ぶと、簡単に始められます。
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