Googleが3つのスパムアップデートを実施(2024年3月):中古ドメインもスパムポリシー対象に!

2024年3月12日

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スパムアップデートやポリシー違反によるペナルティは、サイト運営者にとっては大ダメージです。

Googleは、2024/3/6(水)に「期限切れドメインの悪用」、「大量生成コンテンツの悪用」、そして「サイト評判の悪用」に関するスパムポリシーの更新を発表しました。

この記事では、スパムアップデートで大打撃を受けないために、どのような更新が行われるのかを解説します。

スパムポリシー更新内容(2024年3月リリース)

今回のアップデートは、「コアアップデート」の他に「スパムアップデート」もリリースされています。スパムアップデートは約2週間、コアアップデートは一か月程度かかるとのこと。

今回のスパムポリシーの更新は以下の3つです。

  • 1)期限切れドメインの悪用
  • 2)大量生成コンテンツの悪用
  • 3)サイト評判の悪用
なお、コアアップデートやスパムアップデートの詳細については、Googleが以下のページで情報を公開しています。

What web creators should know about our March 2024 core update and new spam policies

1)期限切れドメインの悪用

「期限切れドメインの悪用」とは、ドメインパワーの高い中古ドメインを購入し、低品質な記事でも検索上位にランクインさせることです。

「中古ドメインの悪用」例

Googleは下記のようなことを「中古ドメインの悪用」例として掲載しています。

  • 政府機関が使用していたサイトでアフィリエイトコンテンツを掲載する
  • 非営利の医療慈善団体が使用していたサイトで市販の医療製品を販売する
  • 小学校サイトだったドメインでカジノ関連コンテンツを掲載する

「過去のドメインパワー」を使って集客(収益化)をしようとすると、悪用と判断されるようです。

ただし、中古ドメインでも「ユーザーにサービスを提供することを第一の目的」とした新しいオリジナルサイトであれば、問題ないとしています。

2)大量生成コンテンツの悪用

「大量生成コンテンツの悪用」とは、ユーザーの役に立たない低品質な記事を大量に生成して検索上位にランクインさせることです。

すでに「自動生成されたコンテンツ」に関するスパムポリシーがありましたが、それを拡張する形で、自動・手動・半自動にかかわらず悪用対象としています。

「大量生成コンテンツの悪用」例

Googleでは下記のようなことを「大量生成コンテンツの悪用」例として掲載しています。

  • 生成AIツールまたは他の同様のツールを使用して、ユーザーに価値を提供せずに多数のページを生成する
  • フィード、検索結果、またはその他のコンテンツをスクレイピングして多数のページを生成する(同義語化・翻訳・難読化技術などの自動変換を含む)。
  • 価値を付加せずに、異なるページのコンテンツをつなぎ合わせたり組み合わせたりする
  • 運営元が同じであるのを隠して、複数の独立したサイトで同じようなコンテンツを作成する
  • コンテンツがユーザーにとってほとんど意味を持たないにも関わらず、検索キーワードが含まれるページを多数作成する

「ユーザーにほとんど価値を提供しない」、「オリジナルではないコンテンツ」を低品質な記事と定義しており、生成AIなどを使っていいとこどりで作った記事は淘汰される可能性があります。

例えば、某ツールを使って100記事生成し、そこから1位が何記事か取れればラッキーみたいな手法が通用しなくなるかもしれません。

3)サイト評判の悪用

「サイト評判の悪用」とは、ホスト貸し(企業ドメインなどのサブディレクトリーやサブドメインを貸すこと)を利用して、検索上位を狙うことです。

このポリシー変更は、準備期間が設けられており、実際に適用されるのは2024年5月5日からとなっています。

「サイト評判の悪用」例

全ての「ホスト貸し」が規制対象とはなりません。

そのため、どのようなサイトが「サイト評判の悪用」になるかという例をGoogleが提供しています。

  • 教育サイトが掲載している「ペイデイローン(小口ローン)のレビュー記事」
  • 医療サイトが掲載している「最高のカジノに関する記事」
  • 映画レビューサイトが掲載している映画レビュー以外のページ(SNSでフォロワーを購入する方法、占いサイト、ライディングサービス提供など)※映画レビューを見つけにくいしている場合
  • スポーツサイトが掲載している「ワークアウトサプリメントのレビュー」※スポーツサイトの編集スタッフがコンテンツにほとんど関与していない
  • ニュースサイトが掲載しているクーポン※ニュースサイトからの監視や関与がほとんどない

ホストサイト(ホスト貸しを行っているサイト)と、ホスト貸しを利用しているサイトに関係性がなく、ホストのドメインパワー目当てで検索上位を狙っている場合は悪用と判断されそうです。

一方、悪用とならない例も挙げています。

  • 通信サービスまたはプレスリリースサービスサイト
  • 他のニュースコンテンツをまとめて配信しているニュースサイト
  • ユーザージェネレイトコンテンツ(フォーラムやコメント入力など)
  • ホストサイトによるレビューされているコラム・意見記事・記事、およびその他の編集業務
  • ホストサイトが関与して作成されたコンテンツ(広告、ネイティブ広告のページなど)
  • ページ全体に広告ユニットを埋め込む、またはアフィリエイトリンクを使用する
  • ホストサイトが関与しているクーポン

ホストサイトが関与していれば問題ないようです。

もし、自分がホストサイトで、これらのポリシー違反のサブドメインやサブディレクトリーを持っている場合は、「契約の打ち切り」や「インデックスからの削除」が必要になります。

スパムポリシーに違反するとどうなる?

スパムポリシーに違反すると、検索結果でのランクが低くなったり、まったく表示されなくなったりします。

スパムアップデートも完璧ではないため、抜け漏れが発生し、アップデートを逃れるサイトもあると思います。

ただし、「最終的に大ダメージを食らう可能性がある」、「ダメージを食らった後の修正がほぼ不可能」、「正しいSEO対策が身につかない」といったデメリットがあるため、最初から正しい方法で記事作成した方がいいと思います。

まとめ:正しいコンテンツSEOの知識と対策が必要

以上、2024年3月リリースのスパムポリシー更新内容について解説しました。

今回のスパムアップデートでは、下記の3つの変更が加わります。

  • 期限切れドメインの悪用:過去のドメインパワーを利用して検索ランキングを不当に上げる行為
  • 大量生成コンテンツの悪用:ユーザーに価値を提供しない低品質な記事を大量に生成し、検索ランキングを操作すること。
  • サイト評判の悪用:第三者にドメインのサブディレクトリーやサブドメインを貸し出し、そのドメインパワーを利用して検索ランキングを上げる行為

検索ランキングの操作が目的ではなく、ユーザーを第一に考えた「高品質なページ作成」が必要です。

また、Googleは、今回のコアアップデートにより、低品質でオリジナリティがないコンテンツが40%減ると予想しており、「正しいコンテンツSEOの知識」がますます重要になっています。

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