2021年9月からRankTracker(ランクトラッカー)の利用を開始して、3年以上たちました。今も継続利用中です。
そこで、RankTrackerを3年以上使ってみた感想と使っているうちに感じたメリットやデメリットなどを紹介します。
RankTrackerを使い始めた理由
最初に、私がRankTrackerを使い始めた理由について紹介します。必要ない人は読み飛ばしてください。
ツールを使わずにブログを書き始めたころ、理解できずに苦しんだのが「キーワードを使って記事を書く」という意味です。
記事を書くと自然にキーワードが含まれるため「キーワードを意識する」とはどういうことなのかピンときませんでした。
記事を書き続ける中で、アクセスが集まる記事とそうでない記事が出てきて、なんとなく、タイトルに含めたり、本文見出しに使ったりすることなのかなと分かったような気がしていました。
ですが、今度は、キーワードを使って検索1位が取れているのに、PVがゼロの記事がでてきました。
この違いが何なのかを知るために、キーワードで検索したり、内容を分析したりして、理由を調べましたがメチャメチャ時間がかかり、記事を書く時間が減ってしまうというジレンマに直面しました。
有料版を使うのに抵抗があったので、検索順位チェックツールを自作してみましたが、データ保存が面倒でやめました(そもそもGoogleはスクレイピング禁止)。
最初に使ったのは買い切りで使える「COMPASS」
結局、自分でやるのは無理だと感じて、何かいいツールがないか探したところ、買い切りで使える「COMPASS」を見つけました。
「COMPASS」を使うことで、ランキングチェック作業から解放され、さらに「キーワードを使って記事を書く」という意味が理解でき、記事作成が楽しくなりました。
COMPASSは5カ月くらいは使っていましたが、順位チェックするキーワードが増えるにつれ、チェック時間がすごいかかってきた(100キーワードで約5時間くらい)ので、もっと速くチェックできるツールに変えることにしました。
「RankTracker」の利用をスタート
候補は「RankTracker」「GRC」「Ubersuggest(買い切り)」の3つ。
「GRC」はパソコンとモバイルが別々のツールに分かれていたので、価格は良心的でしたが候補から外しました。
「Ubersuggest(買い切り)」は性能は十分ですが、値段の割に順位チェックできるキーワード件数が少ないため、こちらも除外しました。
結局、「RankTracker無料版」を利用して、一つのツールで「順位チェック」と「キーワード選定」の両方ができて使い勝手もいいと思ったので、「RankTracker」にしました。
RankTrackerを3年以上使った感想
3年以上使ってみて、自分にとっては「費用対効果」がよかったです。
検索順位チェックツールを「使う必要がある・ない」の話をすると、必ず意見は分かれるので、ここでは、自分が使ってみた感想を紹介します。
「費用対効果」はどうか?
私の感じたRankTrackerの費用対効果は、下記の3つです。
1)SEO施策の効果検証ができる
検索順位ランキングを継続的にチェックすることで、効果があった施策・なかった施策を確認できます。
たとえば、検索上位にランクインできれば、よい記事と判断できるので、その記事でどういうことをやったかを確認します。
GoogleアナリティクスでPVが増えれば、ランキングが上がったと分かりますが、記事が多くなった状態でPVが減っても、どの記事のランキングが下がったのかを調べるのが大変でした。
その点、RankTrackerは順位が下がったものを抽出するのが簡単で、リライトや記事追加の対策ができたのはよかったです。
2)キーワード抽出と検索ボリュームチェックが一度にできる
キーワード選定では、検索ボリュームをチェックしないと、検索1位になってもアクセスがない記事ができてしまいます。
ラッコキーワードで抽出してGoogle広告を使ってチェックすればいいのですが、このコピペ作業も何回もやってると面倒です。
RankTrackerはこれを一度にできます。
3)SEOの思考力が身に付く
検索順位をみて「なぜ、上がらない?」「なぜ、上がった?」「なぜ、下がった?」を意識できるようになりました。
下がった場合は、上位の競合サイトをチェックして対策を考えます。
このスキルを身に着けるには「検索順位を継続チェックして変動に気づくこと」が必要です。
RankTrackerだと順位チェック機能を使って継続測定ができます(順位チェックならGRCでもできますが、キーワード選定がついていません)。
4)モチベーションがあがる
RankTrackerを継続している一番の理由は、モチベーションアップのためです。
狙ったキーワードで記事が10位内にランクインすれば、モチベーションが上がります。数値が下がれば、モチベーションは下がりますが、時間がたてばがんばろうという気になります。
モチベーションは数値化できませんが、結果的に良質な記事が書けて、収益がでているので「あり」だと思っています。
3年以上使って分かったメリット・デメリット
メリット
下記の2つがRankTrackerを使うメリットだと思います。
メリット | 理由 |
---|---|
順位チェックができる | 記事の順位から「記事の質」がどうだったかが分かる 順位がついたのが分かるとモチベーションもあがる |
ライバルの調査ができる | どういうキーワードを使っているかが分かる そのキーワードでどういう記事を書いているかが分かる |
300以上のキーワードをチェックしていますが、快適です。メニューの和訳に気になるところはありますが、全般的にユーザビリティもよく、使いやすいと思います。
意外にも、サポート対応がしっかりしていて、気になる点を問い合わせると1日以内に返信がきます。
また、使い込んでみて分かったメリットが、キーワードギャップで「検索範囲」指定ができることです。
サイト全体の比較ではなく、ページ個別のキーワード差分が出せるので、競合と比較すれば、足りていないキーワードを見つけることができます。
競合も複数追加できるため、自分のページと複数の競合ページを比較して差分を出せます。これはめちゃ便利です。
ラッコキーワードとの違い
ラッコキーワードは、無料で使えて、豊富なキーワードを抽出でき、さらに日本製なので安心感があります。
一方、RankTrackerは海外製なので、日本語のキーワード抽出は大丈夫なのかと心配になりますよね。
私は結構気になりました。実際に、取得できるキーワードには差があります。
ですが、キーワードのボリュームや難易度などを一度に取得できるRankTrackerの方が、使い勝手がいいと思います。
最初はRankTrackerを利用して、キーワード数が少ない時は「ラッコキーワード」を利用するようにしています。
ラッコキーワードだけだとGoogle広告で検索ボリュームを調べるのに手間がかかり、キーワード難易度は検索ボリュームから想像するしかありません。
そのため、最初はRankTrackerを利用して、キーワードが思ったより抽出できなかった場合は、ラッコキーワードを使う方法が便利です。
デメリット
デメリットは、「価格」で、ブログ初期で利用するには高価です。
割引オファーがあるので、気になっている人は通常よりも安く契約できます。
また、インストール型なので「パソコンを起動しないと集計できない」、「結果をスマートフォンで見れない」のは不便です。
そのため、旅行に出かける時は、パソコンを起動したままにしています。
結果もスマートフォンでスキマ時間にチェックできないのが残念です。
さらに、日本語マニュアルがないため、英語マニュアルを調べないといけないのが大変かもしれません。
その他気づいたこと
1)RankTrackerの「キーワードプランナー」はツールを起動しないと使えないので、急いでいる時は「ラッコツール」を使うことがあります。
「ラッコツール」のみですませるのは、Knowクエリの時です。収益化のためのDoクエリは、検索ボリュームを調べるので「キーワードプランナー+Googleアドセンス」または「RankTrackerのキーワードプランナー」を使っています。
2)同じようなジャンルの人がどうやって収益化してるのかを調べる場合は、トップページが便利です。
3)SERP分析をよく使うようになってきています。検索ボリュームだけでは、競合が強さが分からないので、競合の有無をSERPでチェックして、競合が多い場合は別のキーワードに変えています。
最近では検索ボリュームだけでは上位表示が難しくなっており、SERP分析を行わないと検索1位がとりにくくなっています。
「トップページ」と「SERP分析」は無料で使えます!
RankTracker(ランクトラッカー)不要論
RankTracker(ランクトラッカー)は「使わないと伸びない」、「使えば伸びる」ということはありません。
使わなくても伸びるし、使っているのに伸びないということもありえます。
「インフルエンサーが紹介している」、「アフィリエイトのせいで良い評判が多い」といった「バイアスに騙されるな!というRankTracker不要論」がありますが、これを解決する一番いい方法は、RankTracker無料版を自分で試してみることです。いいなと思ったらライセンスを購入すればいいと思います。
実際に無料版を試せるので、変なバイアスを排除できます。
「だまされた!」と思いたくないなら、まずは試してみるのが一番です。
Rank Tracker(ランクトラッカー)無料版のダウンロードはこちら
無料ツールを使った代替案
有料がいやな人は、無料ツールを使った代替案もあります。
やり方としては「SearchConsole」、もしくは「SearchConsolexルッカ―スタジオ」の平均掲載順位を使う方法です。
設定方法は下記の記事で紹介しているので参考にしてください。
SearchConsolexルッカ―スタジオで平均掲載順位を確認する方法
また、PVが増えれば、ランキング上位にきていると考えられるため、Googleアナリティクス4を使って判断もできます。
GA4の探索を使って特定ページのPVの増減を月ごとに集計する方法
RankTrackerを解約するのはどういう時?
今はRankTrackerを利用していますが、今後やめることがあるとすれば、収益が損益分岐点を大きく下回った時です。
こうなると、使う理由がないのでやめると思います。
まとめ:自分でRankTracker無料版を試してみよう!
以上、RankTrackerを3年以上使った感想と使って分かったメリット・デメリットを紹介しました。
私の体験を元にした記事なので、人によって受け取り方は違うと思いますが、迷っている人の参考になれば幸いです。
迷っている人は、RankTracker無料版があるので、まずは自分で試してみるのをオススメします。