キーワード選定って難しそう…
初心者の自分にもできるのか自信がない…
ブログに集客して、アフィリエイトで収益化するには「キーワード選定」が必須です。
とはいえ、ブログを始めたばかりの人には、具体的に何をしたらいいのか分かりづらいです。
ですが、キーワード選定を理解せずに記事を書いても、集客や収益化はできません。
そこで、この記事では、キーワード選定に自信がない初心者でもやり方が分かるように、実践で役立つキーワード選定について徹底解説します。
この記事で分かること
- 初心者がやりがちな失敗とその回避法
- キーワード選定の基本ステップ
- 無料ツールを使った具体的なやり方
目次
キーワード選定とは?初心者が最初に知るべき基本

キーワード選定とは、検索ユーザーが入力しそうな語句を予測し、それに基づいてコンテンツを設計する作業です。
目的は、ユーザーの検索意図に合った情報を届けること。
「誰に、何を、どう届けるか」を明確にすることで、検索エンジンからの流入を増やすことができます。
検索意図とSEOの関係
検索意図(=ユーザーインテント)とは、そのキーワード検索で「何を知りたかったのか、何を求めていたのか」という、検索目的のことです。
SEOで成果を上げるには、この「検索意図(疑問)」に対する「答えを作成すること」が最も効果があります。

キーワード選定が必要な理由
例えば、「スーパーマリオ 無限1UP」と検索した人がいたとします。
その検索意図を満たす記事(答え)は・・・
「スーパーマリオの全シリーズの無限1UP方法」の紹介記事です。
検索キーワードの「スーパーマリオ」では、どのシリーズとは特定できないので、全シリーズ用意しないと検索意図を満たすことができません。
もし、「初代スーパーマリオブラザーズ」というキーワードであれば、その記事だけでよいのですが、書かれていない場合は全てを網羅した記事を書く必要があります。
「初代」というキーワードを追加しただけで、こんなに検索意図が変わってしまいます。
このように、記事を書くときは「検索意図を満たすため」に、適切なキーワード選定が必須です。
検索意図の種類を理解する
検索意図には下記のようなパターンがあります。
- 情報収集型
- 「キーワード選定 初心者」は、「方法を知りたい」という情報収集型
- 比較検討型
- 「キーワード選定 ツール おすすめ」は、「どれがおすすめなのか知りたい」という比較検討型
- 購入意欲型
- 「〇〇 料金」(※〇〇にはキーワード選定ツールの名前が入る)であれば、「〇〇を購入する場合の料金が知りたい」という購入意欲型
「情報収集型」に対して「購入意欲型」の情報を提供しても、敬遠されてしまいます。
このように、検索意図によって、書く内容がかわってくるので、パターンを見極めて「何を必要としているかを理解」することが大切です。
検索結果ページの確認方法
ユーザーが何を求めているか(検索意図)を把握するには、実際にキーワードをGoogleで検索し、上位表示されているページの構成やタイトル、内容を観察することが有効です。
上位サイトは検索意図を満たした記事になっているので、それらの構成はとても参考になります。
初心者がキーワード選定でつまずきやすいポイント
ここからは、初心者がキーワード選定でつまずきやすいポイントを紹介します。
よくある間違い①:思いつきで選んでしまう
初心者によくあるのが「なんとなく良さそう」という感覚だけでキーワードを選ぶことです。
検索ボリュームや競合性、検索意図を考慮せずに決めてしまうと、ターゲット層に届かない記事になってしまう可能性があります。
思いつきではなく、データを根拠に選定ことが重要です。
よくある間違い②:検索ボリュームだけで判断する
検索ボリュームが多い=アクセスが増える、と思いがちですが、それだけで判断するのは危険です。
検索ボリュームが多いと「競合も強くなる」ため、上位表示が難しくなり、結果として誰にも読まれない記事になることもあります。
ボリュームに加えて「競合性」や「ユーザーニーズ」の確認が必要です。
よくある間違い③:キーワードを広げすぎる
キーワードを詰め込みすぎると「検索意図」がぼやけてしまうので注意が必要です。
例えば「chatgpt 画像生成」というキーワードで記事を書くときに「AIイラスト 副業」を含めるかどうかを考えてみてください。
「ChatGPTの画像生成でAIイラストを作成して副業もできる」ので、情報を追加してもよさそうに感じます。
ですが「chatgpt 画像生成」で検索する人の検索意図は下記のようなはずです。
- ChatGPTで画像生成はできるの?やり方は?
- マルチモーダルやDALL-E3の違いは?
- どんなプロンプトを使えばいい?
- ジブリ風の画像はどうやって作るの?
- 黄色くなる場合の対処法は?
- 見切れてしまう場合の対処法は?
「AIイラスト 副業」は別のテーマになるため、含めない方が無難です。
多少触れるくらいであればいいと思いますが、ガッツリ書く内容ではないです。
キーワードをずらしてニッチなキーワードを探す

「キーワードをずらす」というのは、ユーザーが本当に使う検索語を見つけるために、主軸のキーワードを少し変えて考える手法のことです。
これによって、大手サイトや競合サイトが狙っていないニッチなキーワードを発見できます。
キーワードのずらし方
キーワードのずらし方には下記のような方法があります。
- ①表現を変える
- ②属性を追加する・変更する
- ③悩みや感情に寄せる
- ④利用シーンを切り取る
- ⑤時間軸を変える
① 表現を変える
- 「ダイエット 方法」 → 「痩せる コツ」
- 「転職 サイト」 → 「求人 アプリ」
同じ目的の検索でも、使う言葉が違うと競合の強さが変わることがあります。
② 属性を追加・変更する
- 「ブログ 始め方」 → 「40代 ブログ 始め方」
- 「英会話 独学」 → 「英会話 独学 社会人 初心者」
ターゲットを絞ることで検索回数は減るけど、その分ライバルが少なく、成約率が高くなる場合があります。
③ 悩みや感情に寄せる
- 「プログラミング 勉強」 → 「プログラミング 勉強 挫折」
- 「ブログ 収益化」 → 「ブログ 全然 稼げない」
目的だけでなく、悩み・課題・失敗談を意識すると新しい切り口のキーワードが見つかります。
④ 利用シーンにずらす
- 「キャンプ 道具」 → 「キャンプ 雨 対策」
- 「副業 稼ぎ方」 → 「副業 時間がない」
商品・サービスに直接つながらなくても、「ユーザーの検索シーン」に寄り添うと狙いやすいニッチワードになります。
⑤ 過去・未来の時間軸でずらす
- 「ブログ 始め方」 → 「2025年 ブログ 始め方」
- 「アフィリエイト」 → 「最新版 アフィリエイト 稼ぎ方」
商品・サービスの提供している時間を明確にすることで、いつの情報なのかを的確にユーザーに伝えることができます。
⑥ 商品・サービスページからキーワードを拾ってずらす
この他、商品やサービスページから、キーワードを拾う方法もあります。
できるだけニッチなキーワードを拾うことで、競合と差別化できます。
ニッチなキーワードになれば、アクセス数は減りますが、検索意図にマッチする可能性は高いです。
キーワードを先に決めないと、タイトル・記事内容がずれてしまいます。
必ずキーワード選定してから記事を書きましょう!
キーワード選定の具体的なやり方【5ステップ解説】
実際に、どのようにキーワード選定をすればいいかを解説していきます。
ステップ①:テーマを明確にする
キーワード選定の出発点は、記事のテーマや読者像を明確にすることです。
詳しい内容は、選定過程で決めていくので、まずは、ざっくりとしたテーマを決めましょう。
操作手順
下記の4つの項目に対する回答をメモしておきます。
- 誰に向けた記事か
- 例:ChatGPT初心者
- どのような検索意図(悩み)を解決したいのか
- 例:ChatGPTで画像作成はできるのか、できないのか
- メインキーワードを仮決めする
- 例:「chatgpt 画像作成 できる」(3語キーワード)
- 例:「chatgpt 画像作成」(2語キーワード)
- 何を伝えれば検索意図を満たせるか
- 例:ChatGPTの画像はできるかできないか
「2語キーワード」にするか「3語キーワード」にするかの判断
2語と3語のキーワードには下記の違いがあります。
判断軸 | 2語キーワード | 3語キーワード |
---|---|---|
検索ボリューム | 多い | 少なめ |
競合性 | 高い | 低い〜中 |
検索意図 | 幅広い | 検索意図が明確 |
適正 | ドメインが強いサイト向き | 初心者・特化型サイト向き |
キーワード選定を行う時に「2語キーワード」を選ぶか「3語キーワード」にするかで、迷うかもしれません。
初心者の場合は「3語キーワード」がおすすめです。
理由は、下記の2つです。
この場合は、別々の記事にした方が、検索意図にマッチした記事が作れます。
- 競合が少ない
- 競合がいないキーワードはほとんどありませんが、2語よりも3語の方が少なくなる
- 記事を書く範囲を絞り込める
- 2語は記事でカバーする範囲が膨大になりますが、3語は検索意図が明確なのでカバーする範囲が少なくなる
ステップ②:検索ボリュームをチェックする
仮決めキーワードが、実際にどれくらい検索されているかを調べます。
本当に検索しているユーザーがいるかを確認する作業です。
これをやっておかないと、「検索1位をとってもアクセスが増えない」という現象がおきます。
操作手順
使用ツール:Googleキーワードプランナー
- Google広告にログインし「キーワードプランナー」を開く
- 「検索のボリュームと予測のデータを確認する」にステップ②で抽出したキーワードを貼り付ける
- 検索ボリュームをチェックする
ステップ③:競合をチェックする
メインキーワードを使って、記事を作成している競合の強さを調べます。
記事を「上位表示させやすいか」を確認する作業です。
これをやらないと、「ロングテールキーワードを使ったのに検索上位に表示されない」ということがおきます。
操作手順
使用ツール:なし(必要ならパワーランクチェックツール)
- 候補キーワードを使ってGoogleで実際に検索する
- ニュースサイト、企業サイトが10位まで独占していないかを確認する
- 個人ブログ、Yahoo知恵袋があれば、狙う価値あり
- 個人ブログでも、有名な人のブログの場合は難しいので避ける
- 競合の強さが分からない場合は「パワーランクチェックツール」を使ってドメインパワーをチェックす
- ドメインパワーが30以下の個人ブログが10位以内にあれば、記事作成候補にする
ステップ④:関連キーワードを集める
メインキーワードから、検索されているキーワードの候補をできるだけ多く集めます。
記事で使うキーワードの補強や、検索意図のずれがないかを確認する作業です。
これをやらないと、記事内容がうすくなったり、検索意図がずれたりします。
もし、メインキーワードで、あまり集まらなかった場合は、キーワード数を変更してください。
3語のキーワードであれば、2語にするといいです。
例:「chatgpt 画像作成 できる」→「chatgpt 画像作成」
操作手順
使用ツール:ラッコキーワード
- 「ラッコキーワード」にアクセスする
- 「キーワード」を入力する
- 「サジェストキーワード(Google)」を選択して検索を実行する
ステップ⑤:グルーピングする
ステップ④で集めた関連キーワードの中から「メインキーワード」に関連するものをグルーピングします。
これは、記事を書くための情報収集です。
例えば、メインキーワードが「chatgpt 画像作成 できる」だった場合、「chatgptで画像作成はできる!」で終わってしまいます。
これでは、記事を作る意味がありません。
何が必要かというと、読者が「次に何を必要とするか」を考えて記事にすることです。
この場合は、何ができるのかを追加していくことができます。
- グラレコができる(グラレコって何?どういうプロンプト?)
- 図解ができる(図解って何?どういうプロンプト?)
- ジブリ風画像ができる(ジブリ風画像って何?どういうプロンプト?)
- ビックリマン風の画像ができる(ジブリ風画像って何?どういうプロンプト?)
操作手順
使用ツール:Googleスプレッドシート、Excel
- ステップ④の関連キーワードから、メインキーワードに関連するキーワードをグルーピングする
- 読者が次に何を必要としているか
- 何を提供すれば、興味を持ってもらえるか
ステップ⑤は、キーワードクラスターと呼ばれる手法で、検索意図が近いキーワードを「グループ化」し、記事に使うことで「質の高い記事」と認識させる方法です。
トピッククラスターとは?

トピッククラスターとは、ある1つのテーマ(トピック)を中心に、その周辺情報を複数の記事として構成するSEO戦略です。
中心となるピラーページ(基幹記事)と、それを補足・展開するクラスターコンテンツ(関連ページ)で構成されます。
検索上位がとれないキーワードや人気キーワードで検索1位をとりたい場合は、「トピッククラスター」を使った戦略を使います。
ピラーページとクラスターコンテンツの役割
1記事で完結させるのではなく、複数の記事を使って濃い情報を提供し、ピラーページとクラスターコンテンツを内部リンクでつなげます。
- ピラーページ
- あるテーマを包括的にカバーした長文記事
- 例:「chatgpt 画像作成」
- クラスターコンテンツ
- ピラーページの見出しを掘り下げた個別記事
- 例:「chatgpt 画像作成 コツ」「chatgpt 画像作成 無料」「DALL-E3 4o 違い」「chatgpt midjourney 違い」
この内部リンク構造が「論理的で整ったサイト」と評価されやすく、SEO効果を最大化できます。
トピッククラスターを設計するための実践手順
ピラーで使うキーワードと、クラスターで使うキーワードを選定します。
使用ツール:Googleスプレッドシート
- 記事の中心となる「ピラートピック」を決める(例:「chatgpt 画像作成」)
- ラッコキーワードを使って関連キーワードを収集する
- ピラーのキーワードを決める
- クラスターのキーワードをリストアップする
- Googleスプレッドシートで「ピラー」と「クラスター」の関係を視覚化
無料で使える!初心者におすすめのキーワード選定ツール
無料で使える、絶対に使った方がよいキーワード選定ツールを紹介します。
- キーワードプランナー
- ラッコキーワード
- RankTracker(ランクトラッカー)
キーワードプランナー
「キーワードプランナー」は、Google広告が提供するキーワード調査ツール。
広告出稿しなくても無料で使うことができます(登録時にクレジットカードが必要)。
主に下記の情報収集に使います。
- 検索ボリューム
使い方
- Google広告にログイン(広告出稿は不要)
- 「ツール」>「プランニング」>「キーワードプランナー」を選択
- 「検索のボリュームと予測のデータを確認する」を選択
- 調べたいキーワードを入力し、「開始する」をクリック
- 「月間平均検索ボリューム」が「10~100」、「100~1000」のキーワードを確認
ラッコキーワード
「ラッコキーワード」は、関連キーワードを一括取得できるツール。
会員登録なしで利用可能です(無料登録すると件数無制限)。
見出し抽出、共起語抽出なども無料で使えます。
主に下記の情報収集に使います。
- サジェストキーワード(関連キーワード)
使い方
- ラッコキーワードにアクセス
- キーワードを検索窓に入力
- 検索方法で「サジェストキーワード(Google)」を選択
- 「コピー」や「CSV」を使って、エクスポート可能(コピーした後はキーワードプランナーに貼り付け)
RankTracker(ランクトラッカー)
「RankTracker(ランクトラッカー)」は、関連キーワードや競合調査ができるツールです。
あちこちツールを移動しなくてよいのが便利で、高機能なのに無料で使えます。
主に下記の情報収集に使います。
- サジェストキーワード(関連キーワード)※Google広告アカウントが必要
- 検索ボリューム
- 競合調査(SERP)
使い方
RankTrackerは事前にインストールが必要なツールです。
- RankTrackerを起動
- 左メニュー「キーワード調査」>「キーワードプランナー」を選択
- キーワードを入力して「検索」をクリック
- 結果一覧で「検索数」や「予想される訪問数」を確認
- 結果一覧にマウスオーバーして「キーワードの難易度」に表示される「SERP分析(グラフアイコン)」をクリック
- SERP分析が表示されたら「ページ強度」や「InLinkRankページ」を確認
RankTrackerの使い方は下記のページで詳しく解説しています。
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【完全無料】RankTrackerの使い方を徹底解説:今すぐ使えるSEO神機能6選
RankTrackerの無料版で使える機能はどれ?どの機能をどういう時に使えばよい?無料版と有料版との違いは何? RankTracker(ランクトラッカー)は、「キーワード選定」と「キーワード順位チェ ...
成功の共通点と初心者が取り入れるべき工夫
初心者こそ、「地道な分析」と「ユーザー目線」の積み重ねが成功の近道になります。
ニッチなキーワードを使って小さい成功体験を積み重ねることで、SEO対策が分かってきます。
- 検索意図を徹底的に読み解く
- 単なるキーワードではなく、その裏にある「読者の目的」を見つける
- ツールを使いこなす
- 特別なスキルがなくても、無料ツールを正しく使うことで効率がアップする
- 小さなSEO成功事例を積み重ねる
- 最初はニッチなキーワード(3語キーワード)で結果を出す
まとめ
「キーワード選定」は、初心者にとって難しく感じるかもしれませんが、手順を覚えてツールを使えば、誰でもできます。
まず、キーワード選定では「検索意図を読むこと」が大切です。
次に、検索ボリュームや競合性を調べ、キーワードをグルーピングします。
ラッコキーワードやキーワードプランナーを使ってキーワードを集めると効率よく作業できます。
さらに、トピッククラスターといったSEO強化構造は、検索上位を狙う時に必要な戦略なので覚えておきましょう!
初心者でも、正攻法を何回か繰り返すことで慣れてきます。
読者の役に立つ記事を届けるという視点を忘れず、キーワード選定をしてみましょう。