2026年から「Amazon PA-API」に変わり「Amazon Creators API」が導入され、下記のようなことが気になると思います。
- これまでのPA-APIと何が違うのか?
- 設定が難しくないか…
既存のAPIから「Creators API」への切り替えは2026年1月までとなっており、対応が必要です。
そこで、この記事ではID取得から利用までの手順を解説します。
この記事で分かること
- PA-APIから何が変わったのか、初心者向けに違いをスッキリ整理
- 迷わない!新しいIDとシークレットを取得するための具体的な手順
- 使い続けるために必要な「直近30日の販売実績」などの大事なルール
目次
初心者用:AmazonのCreators APIって何?
Amazon PA-APIも使っていない人にとっては、そもそもCreators APIがなんなのか分からないと思うので、ざっくり説明しておきます。
- ざっくり言うと: 自分のブログやSNSに、Amazonの商品の「今の値段」や「画像」を自動で表示させるための仕組み
「Creators API」があると、プログラムを使って、Amazonの最新情報を取ってきて、ブログに表示した商品の状態を最新の状態に保つことができます。
読者にとっても、常に正しい価格やセール情報が見られるのは、とても重要なことで信頼性に関わります。
PA-APIからの世代交代
これまではAmazonでは「PA-API(Product Advertising API)」を提供していましたが、より安全な「Creators API」への移行を行いました。
変更スケジュールは次のとおりで、Creators APIがすでに運用スタートしています。
- 2025年後半: Creators APIの本格運用スタート
- 2026年1月30日まで: 新しい「Offers V2(価格や在庫の情報)」を利用するために、Creators APIへの移行が必要
- 2026年1月31日: 古いデータ取得方式(Offers V1やS3プロキシなど)が終了
メリットとデメリット(ここが重要!)
メリット
- 正確な情報の取得: セール価格や「今、在庫があるか」といった、ユーザーが知りたい情報をリアルタイムで届けられる
- 強固なセキュリティ: 「OAuth 2.0」で以前よりも安全にデータのやり取りができるようになっている
- インフルエンサーへの最適化: 「Creator Shop(自分のショップページ)」の情報を取得する機能などが追加されている
デメリット
- 厳しい参加資格: 「直近30日間で、発送済み商品が10点以上」という売上実績が必要で、売上が落ちてると利用できなくなる
- 設定の複雑さ: 認証の方法が変わったため変更が必要になるが、公式ドキュメントは英語解説のみでハードルが高い
一番のハードルは、「直近30日間で、発送済み商品が10点以上」だと思います。
SNSなどをうまく活用すれば、クリアできない数字ではありませんが、始めたばかりだとクリアに時間がかかります。
地道に頑張るしかないです。
なお、クリアしても売り上げが落ちてしまうとデータ取得ができなくなりますが、また条件をクリアすれば自動で取得してくれます。APIの再申請は不要です。
実践:Creators APIを始める5ステップ
具体的にどうやって「Creators API」をはじめるのか、手順を紹介します。
Creators APIの登録申請
- アソシエイト・セントラルにログイン:
- いつものAmazonアソシエイト管理画面に入ります。作業ができるのは「メインのアカウント権限を持つ人」だけです。
- ツールメニューからCreators APIを探す:
- 画面上部の「ツール」メニューを開き、その中にある「クリエイターAPI」を選択します。
- 利用申請:
- 利用するには「アソシエイトのお問い合わせフォーム」から申請が必要です。Creators APIへのアクセスが必要な理由を記載して申請します。数時間で許可がおり、利用許可メールはなく「クリエイターAPI」画面にアクセスすると利用可能な状態になっていました。
- アプリを作成:
- 「アプリケーションを作成」というボタンを押し、アプリケーション名を付けます。作成できるアプリは最大2つまでです。
- 認証情報を発行:
- アプリができたら、「新しい認証情報を追加」をクリックします。ここで「Credential ID」と「Credential Secret」という2つのキー情報が発行されます。
- 「Credential Secret」は一度画面を閉じると二度と表示されません。必ず安全な場所にメモ(コピー)して保存してください。忘れた場合は、認証情報を削除して新しい認証情報を追加しましょう。
参考:Amazon Associates Creators API導入方法
利用方法
Creators APIの利用には「SDK」を使う方法と「cURL」を使う方法があります。
「SDK」を使う
言語ごとに提供されているSDKをサーバーにインストールして利用します。
認証・リクエスト署名・API通信を自動的に処理するため、アプリ開発の負担が減ります。
「cURL」を使う
コマンドラインからHTTPリクエストを送る方法で、AmazonアソシエイトおよびCreators APIへの登録が完了すれば、APIへリクエストを送信できます。
認証処理などは手動で行う必要があります。
cURLは「動作確認用」で、Amazon商品を自動取得して紹介したい場合は「SDK」一択です。
Amazon Creators APIのSDKを使うための手順(初心者向け)
Creators APIでは、以下のプログラム言語のSDKを提供しています。
- Node.js:Javascript用
- Python:Python用
- PHP:PHP用
- Java:Java用
PHP用SDKを利用するための準備
ここでは、PHPのSDKをインストールして利用する方法を紹介していきます。
利用したサーバーは、シンレンタルサーバーです。
SDKをインストールするには「SSH接続」が必要になります。
SSH接続の設定はサーバー管理画面で行い、秘密鍵をダウンロードして利用します。
シンレンタルサーバーの場合「サーバー」>「SSH設定」からパスフレーズなしで登録して、秘密鍵をダウンロードします。
TeraTerm(SSHで接続するためのアプリ)をインストールして秘密鍵で接続します。
シンレンタルサーバー:SSHソフトの設定(Tera Term)
PHP用SDKをcomposerでインストールする
PHP用SDKをダウンロードして解凍し、FPTでサーバーにアップロードします。
アップロードしたフォルダに移動します。
composerが古いとエラーでインストールできないので、バージョン確認して1系なら2系にします。
/usr/bin/php8.1 composer.phar --version
/usr/bin/php8.1 -r "copy('https://getcomposer.org/installer', 'composer-setup.php');"
/usr/bin/php8.1 composer-setup.php --2
バージョンを更新したらcomposerでインストールします。
/usr/bin/php8.1 composer.phar install --no-dev --optimize-autoloader
vendorができたかを確認してautoloadのテストをします。
OKが出たらインストール完了です。
ls -la vendor | head
/usr/bin/php8.1 -r "require 'vendor/autoload.php'; echo 'OK', PHP_EOL;"
自分の作成するプログラムのどこかに、以下を追加すれば読み込まれます。
<?php
// Creators API PHP SDK
require_once '/ルートディレクトリ/creatorsapi-php-sdk/vendor/autoload.php';
サンプルファイルを実行して確認する
creatorsapi-php-sdk\examplesの中に「SampleSearchItems.php」があります。
編集箇所は下記の場所です。変更して実行できるか確認してみましょう!
※ファイルは表示できる場所に移動してURLをたたいてください。
- require_once(__DIR__ . '/../vendor/autoload.php'); → 自分のautoload.phpの場所
- $config->setCredentialId("<YOUR CREDENTIAL ID>"); → 自分のCREDENTIAL ID
- $config->setCredentialSecret("<YOUR CREDENTIAL SECRET>"); → 自分のCREDENTIAL SECRET
- $config->setVersion("<YOUR CREDENTIAL VERSION>"); → 2.3
- $marketplace = "<YOUR MARKETPLACE>"; → www.amazon.co.jp
- $partnerTag = '<YOUR PARTNER TAG>'; → Amazonアフィリエイトタグ
実行結果はUTF8でエンコードされているのですが、「API called successfully」と表示されれば成功です。

PA-APIから何を変えればいいの?(移行のポイント)
既存のPA-APIを使っていた場合、Creators APIを使うには何を変更しなければいけないか。
両者には以下の違いがあります。
| 項目 | PA-API 5 | Creators API(移行先) |
|---|---|---|
| 認証方式 | AWS Signature V4 | OAuth 2.0 |
| キー情報 | アクセスキー シークレット | Credential ID Secret |
| エンドポイント | webservices.amazon.com/paapi5/… | creatorsapi.amazon/catalog/v1/… |
| トークン管理 | 各リクエストごとにAWS署名が必要 | Bearerトークン方式(有効期限1時間・キャッシュ可能) |
| リクエスト/レスポンスのパラメータ形式 | PascalCase(例:ItemIds、PartnerTag) | lowerCamelCase(例:itemIds、partnerTag) |
PA-APIを自前で作っていた場合は、今後のことを考えてSDKで作り替えた方がいいです。
参考:Migrating to Creators API from Product Advertising API
まとめ:Amazon Creators API導入
AmazonのAPIが「PA-API」から、より安全で高機能な「Amazon Creators API」へと進化しました。
2026年1月31日をもって旧方式(Offers V1等)が廃止されたため、SDKなどを使って作り替えが必要です。
また、APIを継続して利用するには「直近30日間で10件以上の売上」という条件の維持が必須となっています。