疑問
・ブログ記事構成の作り方を知りたい
・記事を書くのに時間がかかる
・質の高い記事を作る方法は?
この記事では、上記のような悩みを解決できる「ブログ記事構成」の作り方を紹介します。
記事構成を作成してから記事を書くと、ブレない文章が書けます。また、見出し一覧で前後のつながりを確認でき、違和感のない文章の流れが作れます。
記事構成案の作成には時間がかかりますが、作業効率が向上して、結果的に速く質の高い記事が書けるのでオススメです。
この記事では、前半で「ブログ記事構成の作り方」を、後半では「記事を書く時のコツ」を紹介します。
ブログの記事構成は3部構成
ブログ初心者のために、ブログの記事構成について、簡単に説明しておきます。
購入して読む「紙の本」とは違い、無料で読める「ウェブ上の記事」は、読む動機が弱いのがデメリットです。
例えば、辞書系サイト(単語説明サイト)であれば、単語の意味を書けばユーザーは満足しますが、商品を提供しているページで、「買ってください」と書いても購入してもらえません。
ユーザーが商品を購入までには、「本当に今必要か?」「使えるのか?」「値段は高くないか?」などの心理的なハードルがあり、これをクリアして、納得してもらわないと購入してもらえません。
ブログ記事では、心理的ハードルを下げるために、下記の3部構成を使います。
- リードコピー(導入)
- ボディコピー(本文)
- クロージングコピー(まとめ)
各パートの役割は下記のようになっています。
リードコピー(導入)の役割
リードコピーは、ボディコピーを読んでもらうための重要なパートです。
ボディコピーを読むかどうかは、リードコピーの内容にかかっています。
ユーザーがリードコピーを読んだ時点で、求めている情報がないと判断すれば、ボディコピーに行く前に離脱してしまいます。離脱を防ぐためには、「この記事にあなたの探しているものがある(悩みを解決できる)」と、伝える必要があります。
そのためには、「キーワード選定」と「検索意図(悩み)を知ること」が必要です。記事構成を作る時も、この二つを軸に考えていきます。
ボディコピー(本文)の役割
ボディーコピーは、ユーザーの検索意図に答えて、心理的なハードルを最大限に下げるためのパートです。
そのため、提供する情報は「読みやすいこと」「分かりやすいこと」「信頼性が高いこと」が必須になります。
ユーザーの探していること(悩み)に対して、正確に答えましょう。答える時は、結果だけを書くのではなく、理由と根拠を使って納得してもらえるようにします。
競合調査を行えば、比較的簡単にユーザーの検索意図に答えられる記事が書けます。ただし、競合記事のまるパクリは絶対にNGです。
クロージングコピー(まとめ)の役割
クロージングコピーは、ボディコピーを要約し、重要な情報を記憶してもらうためのパートです。
人間の短期記憶は、すぐに失われてしまうため、ボディコピーで説明した内容を整理して伝えましょう。情報を整理して伝える時は、箇条書きが便利です。
以上が記事構成の大枠です。次は、各パートの作り方について説明していきます。
読んでもらえる記事構成の作り方
記事構成は、下記の手順で作成します。
記事構成を作る手順
- ①記事構成テンプレートを用意する
- ②キーワードを選定する
- ③情報収集(競合調査)する
- ④検索意図を考える
- ⑤ターゲットを考える
- ⑥差別化コンテンツを考える
- ⑦記事タイトルを作成する
- ⑧リードコピーを作成する
- ⑨ボディコピーの見出しを考える
①記事構成テンプレートを用意する
記事構成を作るにあたって、記事構成テンプレートを用意しましょう。集めた情報をいつでも振り返れるようにするためです。
私が使っている記事構成テンプレート(Googleスプレッドシート)を紹介します。必要であればコピーして使ってください。
記事構成テンプレートを使ったサンプルはこちら。
以下から、このテンプレートの使い方もあわせて、解説していきます。
②キーワードを選定する
まずは、キーワード選定を行って、記事に書く内容を明確にするところから始めます。
「ラッコキーワード」と「Google広告」を使えば、無料でキーワード選定が可能です。
②-1)無料でキーワード選定する方法
最初にラッコキーワードの検索ボックスに、記事で使う予定のキーワードを入力し、「サジェスト(Google)」を選択して検索します。
抽出結果画面が表示されたら、「全キーワードコピー(重複除去)」をクリックします。
次に、Google広告にログインし、「ツールと設定」>「キーワードプランナー」をクリックします。
次の画面で「検索のボリュームと予想のデータを確認する」をクリックします。
キーワード入力欄に、ラッコキーワードでコピーしたキーワードをペーストして、「開始する」ボタンをクリックします。
結果画面が表示されたら、「月間平均検索ボリューム」をクリックして降順ソートします。初期設定では、過去1年の検索ボリュームが表示されているので、必要に応じて期間を調整しましょう。
表示されたキーワードの中から、検索ボリュームが「100~1000」のキーワードをメモしましょう。これで、記事で使うキーワード選定は完了です。
※キーワード選定は、RankTrackerでも無料でできます。
②-2)キーワード選定のコツ
「スマホ 中古」というキーワードを使って、検索ボリュームからキーワードを選定するコツについて紹介します。
ラッコキーワードを使って、関連キーワードを抽出し、Google広告で検索ボリュームを調べるところまでは同じです。
Google広告を使うと「スマホ 中古」の検索ボリュームは「1万~10万」あります。「スマホ 中古」で実際にGoogle検索すると、企業サイトが上位を占めているため、このキーワードを使って個人ブログで検索上位を狙うのは、ほぼ不可能だと分かります。
検索ボリュームが「100~1000」のキーワードには「スマホ 中古 メルカリ」があり、このキーワードなら、個人ブログも上位に表示されているので、検索上位を狙えそうです。なお、「スマホ 中古 iphone」も「100~1000」ですが、検索上位は企業サイトが占めているので、このキーワードで上位を狙うのも難しそうです。
このように、個人ブログで企業サイトに勝つのは難しいため、検索ボリュームが「100~1000」のものでも、企業サイトが検索上位を独占していないかは確認しましょう。
もし、個人ブログが一つでもあれば、上位を狙える可能性があるので、徹底して検索上位を狙いやすいキーワードを選びましょう。これが、検索ボリュームからキーワード選定をするコツです。
②-3)記事構成テンプレートにキーワードを書き込む
選定したキーワードを、前述の記事構成テンプレートの「記事構成」シートにある「キーワード」と「関連キーワード」に書き込みましょう。
関連キーワードは、検索ボリューム「10~100」、「100~1000」のどちらから選んでもOKです。関連キーワードは、ディスクリプション作成、記事に情報を追加する時、差別化コンテンツを作る時に使います。
③情報収集(競合調査)する
下記の2つを決めるために、競合サイトから情報収集を行います。
- 検索意図を満たすための必須項目(見出し)
- 差別化コンテンツの作成
複数の競合サイトから、見出しを抽出して比較します。どのサイトでも使っている見出しは「検索意図を満たすための必須項目」なので、必ず記事に追加しましょう。
ただし、必須項目だけでは、競合サイトと同じ記事になってしまうので、差別化コンテンツを作成します。詳細は「⑤差別化コンテンツを考える」で説明します。
③-1)情報収集のやり方
情報収集では、ラッコキーワードの「見出し抽出」を使います。
②で選定した「キーワード」を入力して、「見出し抽出」を実行します。
抽出した上位5件の「URL」「H2見出し」「H3見出し」「文字数」をメモします。文字数は、検索上位を狙う時の目安として使えます。
③-2)記事構成テンプレートに情報収集したデータを書き込む
記事構成テンプレートの「情報収集」シートに、上位5件の下記の項目をコピーして貼り付けましょう。
- URL
- H2見出し
- H3見出し
- 文字数
④検索意図を考える
②で選定したキーワードから、検索意図を考えます。
検索意図は、ユーザーがそのキーワードで検索した動機です。検索意図が分かれば、記事に書く内容が決まります。
最初からペルソナは考えずに「なぜ、そのキーワードで検索したのか」、検索した理由を考えてみましょう。ユーザーは何かを探したり、悩みを解決したりするために検索しています。
③で集めた競合サイト1~3位の見出しを確認すれば、検索意図が分かります。
④-1)ウォンツ・顕在ニーズ・潜在ニーズ
検索意図を考える時は、マーケティング用語の「ウォンツ」「顕在ニーズ」「潜在ニーズ」の知識があると役に立ちます。
それぞれの言葉の意味は、下記のとおり。
ウォンツ(検索意図) | なぜ、そのキーワードで検索したのか。 検索キーワードに現れる欲求。 ※「〇〇したい」、「〇〇がほしい」のような欲求。 |
顕在ニーズ | なぜ「ウォンツ」が必要なのか(ウォンツが必要な理由)。 ※自分でもほしいものが分かっている。 |
潜在ニーズ | なぜ「顕在ニーズ」が必要なのか(顕在ニーズが必要な理由)。 ※ユーザーにも、ほしいものが分かっていない。 |
「顕在ニーズ」や「潜在ニーズ」は、差別化コンテンツを作る時に使えます。
④-2)顕在ニーズ・潜在ニーズを考えるコツ
検索意図(ウォンツ)をふかぼりすれば、顕在ニーズや潜在ニーズを見つけられます。
見つける方法には「なぜ?」を繰り返し使う「検索意図のふかぼり」が便利です。
- ブログが書けるようになりたい(検索意図)
- 【なぜ】ブログが書けるようになりたいのか
【理由】副収入がほしいから(顕在ニーズ)- 【なぜ】副収入がほしいのか
【理由】お小遣いが少ないから(顕在ニーズ)- 【なぜ】お小遣いが少ないのか
【理由】給料があがらないから(顕在ニーズ)- 【なぜ】給料があがらないのか
【理由】会社が儲からないから(潜在ニーズ)- 【なぜ】会社が儲からないのか
【理由】大きな仕事がこないから(潜在ニーズ)- 【なぜ】大きな仕事がこないのか
【理由】小さい会社だから(潜在ニーズ)- 【なぜ】小さい会社に就職したのか
【理由】実力がなかったから(潜在ニーズ)- 【なぜ】【理由】・・・以下繰り返し
人によって「顕在ニーズ」や「潜在ニーズ」の境界線は異なりますが、このように「なぜ」を繰り返すことで、ニーズを知ることができます。
この例でいえば、「顕在ニーズ」から、副収入がほしいというニーズが分かるので、ウェブライターへの誘導ができます。また、「潜在ニーズ」からは、フリーランス、転職、オンラインレッスンへの誘導も可能です。
④-3)検索意図から記事内容を考える方法
例として、「転職 やり方」で検索したユーザーに、提供する記事内容について考えてみます。
キーワードから、「転職がしたいから、そのやり方を知りたい」というのがユーザーの検索意図(ウォンツ)です。そのため、提供する記事内容は、「求人の探し方、応募方法、応募書類の書き方、面談対策、退職手続き、転職期間」をまとめたものになります。全く思い浮かばない場合は、ラッコキーワードの見出し抽出で、検索上位の見出しを確認しましょう。
逆に、検索意図を満たせていない記事の例もあげておきます。それが「転職する前に、その転職が本当に必要かどうか考え直そう」という内容の記事です。検索意図は「転職したい」ですが、この記事は「転職するな」という検索意図とは逆の記事になっています。
差別化コンテンツを意識しすぎると、このように検索意図からズレた記事になってしまうことがあります。検索意図を満たすことを最優先しましょう。
自分の考えた検索意図がズレていないかを知りたいなら、③で集めた検索上位サイトの見出しと比較すれば確認できます。
④-4)記事構成テンプレートに検索意図・ニーズ・課題・解決策を書き込む
記事構成テンプレートの「記事構成」シートに、集めた情報を書き込みましょう。
- ウォンツ(検索意図)
- 顕在ニーズ
- ユーザーの課題
- 解決策
「ウォンツ(検索意図)」には、検索キーワードから考えられる検索の動機。「顕在ニーズ」には、なぜウォンツが必要なのかを入力します。
「ユーザーの課題」は、ウォンツ(検索意図)から作成できます。ウォンツが「転職のやり方が知りたい」という欲求であれば、欲求の対象である「転職のやり方」がユーザーの課題です。
「解決策」には、自分で考えたウォンツ(検索意図)を満たす方法、もしくは③で集めた検索上位サイトで共通する見出しを書き込みましょう。
ユーザーの課題と解決策は、リードコピーとボディコピーを作る時に使います(検索意図と記事内容が矛盾していないかを確認するため)。
⑤ターゲットを考える
ターゲットは、ユーザーの「ウォンツ(検索意図)」「課題」「悩み」を見つけるためのものです。すでに「課題」や「悩み」が分かっているなら必要ありません。
しかし、記事の文字数が多くなるにつれて、書いている方向性がズレてくることがあります。これを防ぐために、ターゲット像を作って、いつでも振り返れるようにしておきましょう。
-
-
ブログはターゲットの決め方で質が変わる:くわしいやり方・メリットを解説!
ブログでは「ターゲットが重要」とよく言われますが、その理由はなんだと思いますか?おそらく、下記のような解答をする人が多いと思います。 誰に向けて書けばよいかを決めるため ターゲットを想像して記事を書く ...
⑤-1)記事構成テンプレートにターゲットを書き込む
記事構成テンプレートの「記事構成」シートに、上記の方法で抽出したターゲット像を書き込みましょう。
ターゲットを決めたらペルソナを作ることで、悩みをより具体的に考えることができます。
⑥差別化コンテンツを考える
検索意図を満たした内容とは別に、差別化コンテンツを考えて、競合サイトにはないオリジナルコンテンツを提供しましょう。
③で集めた競合サイトの見出しを比較して、どこも扱っていない見出しを探して、記事にします。
ただし、誰もが得られる情報を、偶然、先に見つけて記事にしただけだと、競合サイトもすぐに記事を更新してくるので、いたちごっこになってしまいます。
いたちごっこを防ぐには、一次情報を使ったコンテンツ作成が必要です。一次情報とは、下記のものを指します。
- 独自のヒアリング・インタビュー
- 独自の調査・研究・実験の結果
- 自分が体験して得た情報
個人で、独自のヒアリングや調査を行いたい場合は、ココナラのようなスキルマーケットを使うと便利です。「アンケート実施
この他、自分が体験して得た情報を、レビューや感想という形で記事にすれば、それも差別化コンテンツになります。記事の作成では、競合サイトが真似できないように、実際に体験しないと得られない情報を、できるだけ詳しく書くことが重要です。
⑥-1)記事構成テンプレートに差別化コンテンツを書き込む
記事構成テンプレートの記事構成シートのh2見出しに、差別化コンテンツの見出しを追加しておきましょう。
⑦記事タイトルを作成する
記事タイトルには、必ず選定した「キーワード」を入れましょう。キーワードを入れないと検索結果に表示されません。
タイトルは、ユーザーの知的好奇心を刺激する書き方を心がけましょう。タイトルで興味を引けば、リードコピーまで誘導できます。
この時点ではディスクリプションは書く必要はありません。ボディコピーを作成した後の方が内容を理解しているので、書きやすいと思います。
⑦-1)記事構成テンプレートに記事タイトルを書き込む
記事構成テンプレートの「記事タイトル」シートに、記事タイトルを書き込みます。
記事タイトルには、必ず「キーワード」を入れ、検索結果に表示される文字数上限の「32文字程度」を目安に作成してください。
ディスクリプションにも選定した「キーワード」、「関連キーワード」をいれて、ユーザーの悩みとブログの概要を書きましょう。
⑧リードコピーを作成する
検索意図を頭に覚えさせるため、ボディコピーより先にリードコピーを作成します。
リードコピーは、記事を書いていくうちに細かい表現を変えたくなるので、ざっくり書いてボディコピーを作った後で見直しましょう。
⑧-1)リードコピーの構成
リードコピーにも構成があります。リードコピーは下記の構成で作りましょう。
リードコピーの構成
- a)悩みを箇条書きにする
- b)悩み解決を宣言する(もしくはあおる)
- c)解決できる根拠を示す
- d)ボディコピーの概要を書く
a)「悩みを箇条書きにする」では、ユーザー自身が感じているモヤモヤした悩みを、3つ箇条書きで表示します。文字にすることで、ユーザーの悩みが明確になり「この記事を読めば解決できる」と感じてもらえます。
例:悩みを箇条書きにする
・転職にかかる時間はどのくらい?
・転職に必要な準備や作業は?
・会社をやめる時に注意することは?
b)「悩み解決を宣言する(もしくはあおる)」では、「〇〇という方法で解決できる」と宣言します。ユーザーの検索意図と箇条書きにした悩みが一致していれば、「解決できる」と宣言するだけで、ボディコピーを読んでもらえます。
もう一つ、あおる方法もあります。ユーザーの悩みをあおって、解決策への興味をより強くさせる方法です。
例:悩みを解決を宣言する
「上記の悩みを解決できる方法があります。それが〇〇を使った方法です。」
例:あおる方法
「もし、解決せずにそのままにしていたら、〇〇になってしまいます。」
c)「解決できる根拠を示す」では、実際に「〇〇という方法」で解決できた実績を紹介しましょう。画像を使って証明すれば、より魅力的な根拠になります。なければ、スキップしてもOKです。
「〇〇の方法を使うことで、下記の画像のように改善できました。」
d)「ボディコピーの概要を書く」では、ボディコピーの概要を簡単に説明して、最後まで記事を読んでもらえるようにします。記事の後半にも魅力的なコンテンツ(見ないと損するコンテンツ、特典など)があることを示して、最後まで読んでもらえるように誘導しましょう。
嘘や大げさな表現は、信頼をなくします。概要を正確に、かつ魅力的に伝えることが重要です。
例:ボディコピーの概要を書く
「記事の前半では〇〇のやり方を、記事の後半では、結果が10倍変わってくるコツを紹介します。」
⑧-2)記事構成テンプレートにリードコピーを書き込む
記事構成テンプレートの「リードコピー」シートに、下記の項目を入力します。
- ユーザーの悩みの箇条書き
- 悩み解決を宣言 or あおる
- 解決できる根拠
- ボディコピーの概要
キーワード選定結果の「課題」から、ユーザーの悩みを3つくらい箇条書きにしましょう。
キーワード選定結果の「解決」を使って、「悩み解決を宣言、またはあおる文章」を作ります。内容は、「悩み解決を宣言」では、解決できると宣言することと、その方法。「あおる文章」では、解決しないとどうなってしまうのかを書きます。
「解決できる根拠」がない場合は、説得力は弱くなりますが、スキップしてもOKです。根拠があるなら簡単に説明しましょう。
「ボディコピーの概要」には、ボディコピーの概要を書きます。書き方としては、記事前半と記事後半の要点を書く方法があります。
リードコピーは長すぎると離脱原因にもなるため、300文字以内を目安に作りましょう。
⑨ボディコピーの見出しを考える
検索意図をとらえた解決策を意識して、大見出し(H2)と中見出し(H3)を考えます。
見出しが思いつかない場合は、③の情報収集した競合サイトの見出しを参考にして作りましょう。まるパクリはNGです。
どのサイトにもある見出しは、検索意図を満たしている項目なので、記事構成に必ず必要になります。
見出しを作る時は、大見出し(h2)には、関係ある項目のみを中見出し(h3)として追加しましょう。また、見出しの順番は、ユーザーが流れを理解しやすいように調整してください。
最初からうまくいかないかもしれないので、その都度、リライトして調整しましょう。
⑨-1)記事構成テンプレートにボディコピーの見出しを書き込む
記事構成テンプレートの記事構成シートに、h2、h3の見出しを書き込みます。
各見出しの内容を「内容」の列に記載しておけば、文章を書く内容を思い出すことができて便利です。
ブログを書く時に注意すること
ここまでは、ブログの記事構成の作り方を紹介しましたが、ここからは、記事構成を元に文章を書いていくときのコツを紹介します。
主に「読みやすさ」と「分かりやすさ」に関する文章テクニックです。
読みやすい記事を書くコツ
ここで言う「読みやすい」とは、見た目の読みやすさのことを指しています。
読みやすい記事を書くコツの一つは「箇条書き」です。情報を整理して伝えることができ、見た目もよくなり、理解を速めることができます。
読みやすい文章の書き方を、下記の記事でまとめて紹介しています。
-
-
読みやすい文章の書き方:読みにくいブログの見た目を改善する方法
疑問 ・ブログが読みにくい ・滞在時間が伸びない ・ユーザーがすぐに離脱してしまう この記事では、読みにくいブログを読みやすくする方法を紹介します。読みやすくなれば、結果的に滞在時間も伸びます。 ブロ ...
分かりやすい記事を書くコツ
「分かりやすい」とは、文章の内容を理解しやすいということです。
分かりやすい文章を書くコツには「一文一義」や「PREP法」があります。
「一文一義」で書く
一文一義とは、「一つの文で、一つの情報を伝える」というルールです。
✕悪い例
一文一義とは、「一つの文で、一つの情報を伝える」というルールで、分かりやすい文章を書く時に使うテクニックです。
上の文では、「一文一義の意味」と「分かりやすい文章を書く時のテクニック」という二つの情報を、一つの文章にしています。これは一文一義になっていません。
上記の文を一文一義になおすと、下記のようになります。
〇よい例
一文一義とは、「一つの文で、一つの情報を伝える」というルールです。このテクニックを使うと、分かりやすい文章が書けます。
このように、一文一義の文は「。」で文章を区切ることで作れます。
なお、文を細かく区切りすぎると、幼稚なイメージになるので、一度区切った文章を違和感なく、つなげる調整も必要です。また、語尾が同じにならないように調整しましょう。
「PREP法」で書く
分かりやすく、説得力のある文章を書く方法に「PREP法」があります。
やり方は「結論>理由>具体例>結論」の順番で、文章を書くだけです。
Point(結論) | 私は医者になりたい。 |
Reason(理由) | なぜなら、病気で困っている人を助けたいから。 |
Example(実例・具体例) | 小学生の時に、自動車事故で大けがをしたが、医者が救ってくれた。 |
Point(結論) | 私も医者になって、人を助けたい。 |
ただし、頻繁に使うと、しつこく感じるので、重要なところで使いましょう。
分かりやすい文章の書き方を、下記の記事でまとめて紹介しています。
-
-
分かりやすい文章の書き方:例文付きで17の法則を紹介
疑問 ・分かりやすい文章を書くコツは? この記事でいう「分かりやすい文章」とは、書いてある内容を読み手が理解しやすいという意味です。 この記事では、分かりやすい文章を書くための17の法則を紹介します。 ...
記事構成を作成するメリットは?
記事作成の効率がよくなる
1,000文字以下であれば、記事構成がなくても記事を書けますが、2,000文字以上になってくると、少しずつ前後の見出しのつじつまが合わなくなってきます。
これによってよく起きるのが、修正の繰り返しです。
前後の見出しのつながりがおかしいので、前の見出しに戻って文章を修正すると、今度は、その修正で後ろがおかしくなり、後ろの文章を修正します。しかし、その修正で、また前が・・・というように、無駄な修正を繰り返すことになります。さらに、やっと記事ができても、検索意図を満たしていないことがよくあります。
これを防ぐ方法ために、記事構成が必要なのです。
質の高い記事が書ける
記事構成をつくれば、質の高い記事が書けるようになります。
前後の見出しのつながりを俯瞰してみることができ、記事構成に沿って文章を書けばよいので、文章作成に集中できます。
もちろん、文章力は必要ですが、記事構成がしっかりしていれば、ユーザーに分かりやすい記事を提供できます。
また、記事構成がつくれるようになれば、記事作成の外注化も可能です。
【まとめ】質の高い記事を作るために記事構成は必要
この記事では、記事構成の作り方について手順を紹介しました。
記事構成を作る手順
- ①記事構成テンプレートを用意する
- ②キーワードを選定する
- ③情報収集(競合調査)する
- ④検索意図を考える
- ⑤ターゲットを考える
- ⑥差別化コンテンツを考える
- ⑦リードコピーを作成する
- ⑧ボディコピーの見出しを考える
- ⑨タイトルを作成する
記事構成を作るのに時間がかかりますが、結果的に質の高い記事を速く作れます。文章作成に集中でき、無駄な修正作業も減ります。
記事構成を作成しら、次は実際に文章を書いていくことになります。下記の2つの記事で、文章の書き方を紹介しているので是非読んでみてください。
文章を書く時のコツ