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WebSite Auditorとは?:サイト・ページ分析からSEO改善点を見つけるためのツール

2024年3月3日

「WebSite Auditor」は、英語を直訳すると「ウェブサイト監査」ツールです。

言い換えると、サイトやページを分析して、必要な改善策をアドバイスしてくれるツールになります。

ただし「日本語非対応」のため、使うのに躊躇しますが、無料の範囲でも有効活用できるツールです。

この記事では、「WebSite Auditor」でできることや、機能をピックアップして使い方について解説します。

WebSite Auditorとは?

「WebSite Auditor」は、www.link-assistant.comが提供する「SEO PowerSuite」に同梱されているツールの一つで、無料版と有料版があります。

サイトやページを分析して技術的なSEO問題を特定し、検索順位をあげるために必要なSEO対策を提案してくれるツールです。

「サイト全体」と「個別ページ」のどちらも分析できます。

ウェブサイト監査の重要性

なぜ、「WebSite Auditor」を使った方がよいかというと、見落としているサイトやページの問題を特定し、修正できるからです。

「WebSite Auditor」は、サイトの構造を分析し、インデックス作成やクロールの問題、技術的な要因、ユーザーエクスペリエンス、ページの速度など、さまざまなSEO問題を分析可能です。

例えば、重複するメタタグ、長すぎるタイトル、内容が薄いコンテンツなどのSEOのマイナス要因を検出したり、内部リンクの問題やページの速度に影響を与える技術的な問題を特定したりできます。

つまり、検索エンジンに正しく評価してもらうためのSEO対策に使えるということです。

メリット

WebSite Auditorを使うメリットは、Rank Tracker(ランクトラッカー)で抽出したキーワードを、ページ(記事)に利用できているかを確認できることです。

「Content Audit」を使えば、ページのどこを修正すればよいかを分かりやすく提案してくれます。

また、競合サイトをプロジェクトに設定すれば、ライバルがどのような記事を作成しているかを分析できます。

残念な点

残念な点は、言語選択に「日本語」がないため「英語(English)」を選択することになります(2024年3月時点)。

日本語非対応のため、「Word count in body(bodyの文字数)」のような一部のデータは正確な数値を取得できません。

また、WebSite Auditorには、3つのライセンス(Free、Professional、Enterprise)がありますが、「Free(無料版)」だと分析できるページは500 URLまでとなってしまい、それ以上の情報取集はできません。

さらに、以下の機能も利用不可となっています。

  • 「レポート作成機能」が利用できない
  • 「プロジェクト保存」ができない
  • 「スケジュールの自動実行」ができない
  • 「データのコピー」ができない

Compare WebSite Auditor editions

WebSite AuditorとRank Trackerの違い

www.link-assistant.comのツールといえば「Rank Tracker(ランクトラッカー)」が有名ですが、このツールは「キーワード戦略」用です。

一方「WebSite Auditor」は、Rank Trackerで抽出したキーワードを使って作成した記事やサイトを分析するためのツールになります。

そのため、両方使った方が、効率よくSEO対策ができます。

・Rank Trackerは「キーワード戦略」
・WebSite Auditorは「サイト分析・記事分析」

WebSite Auditorでできること

ここからは、WebSite Auditorを使ってできることを紹介していきます。

機能

WebSite Auditorには以下の機能があります。

メニュー名 詳細
Site Structure
Site Audit サイト全体をチェックして、SEO要因を一覧表示するダッシュボード
Visualization サイト構造と内部リンクのつながりをグラフィカル・マップで表示
Pages サイトで見つかったページと各ページのランキング要素を一覧で表示
All Resources ページを内部と外部に分けてコンテンツの詳細を表示
Page Audit
Keyword Map ページ(記事)と対策しているキーワードの関連性を視覚的に見やすくするためのマップ
Technical Audit ページのSEO最適化のための技術的な改善案を提案
Content Audit ページのコンテンツSEO最適化のために必要な改善案を提案
Content Editor ページを編集するためのエディター
TF-IDF ページにおける特定キーワードの重要性を測定するための機能
Reports 指定したページの分析サマリーや詳細分析レポートを作成
ドメインの強度
ドメインの強度 ドメインのInLinkや被リンク(バックリンク)を元に独自のドメインパワーを算出
Reports
Reports サイト全体の分析サマリー、詳細分析、ドメインパワーなどのレポートを作成

WebSite Auditorのダウンロードと導入手順

以下からWebSite Auditorのダウンロードと導入手順を紹介します。

ダウンロードのやり方

WebSite Auditorは「Windows」「macOS」「Linux」に対応しており、以下の場所からダウンロードできます。

WebSite Auditorのダウンロード

メールアドレスを入力して「Download for FREE」をクリックしてください。

するとダウンロードリンクが表示されるので、自分のパソコンにあったファイルをダウンロードします。

ダウンロードしたファイルをダブルクリックで起動してインストールしてください。

WebSite Auditorがインストールできない

すでにRnak Tracker(ランクトラッカー)をインストールしていると、「Rank Trackerを終了してからインストールしてください。」というメッセージが表示されて、WebSite Auditorをインストールできないことがあります。

Windowsの場合は、Rnak Tracker(ランクトラッカー)をWindows起動時に自動起動しないように設定変更が必要です。設定変更後に、パソコンを再起動すればインストールできると思います。

Windows10の場合は、タスクマネージャー(Ctrl+Alt+Delete)を起動し、「スタートアップ」タブを選択。

その中にあるranktracker.exeを右クリックして「無効化」してください。WebSite Auditorをインストール後は「有効化」に戻します。

Windows11の場合もほぼ同じで、タスクマネージャー起動後、左メニューから「スタートアップ アプリ」を選択して、RankTrackerを「無効化」してください。

起動後のプロジェクト設定手順

Website Auditorを起動すると「Enter Website URL」という画面が表示されます。

「Entire website」と「List mode」を選択でき、違いは次のとおりです。

処理を早く完了させたいのであれば「List mode」をおすすめします。

Entire website サイト全体を解析(完了まで時間がかかる)
List mode 指定したURLだけを解析(完了まで時間が短い)

次に「Specify Crawler Settings」画面が表示されます。特に変更はないのでそのまま「OK」をクリック。

すると自動でページ分析がスタートします。処理が完了すれば各機能を使ってサイトやページの分析が可能になります。

無料版におけるおすすめの使い方

WebSite Auditorを「無料版」で使う場合は「プロジェクト保存」ができないため、WebSite Auditorを起動するたびに「Enter Website URL」の設定が必要です。

この時に「Entire website」を使うと、毎回サイト全体をクロールする作業が発生して時間がかかってしまいます。

「Entire website」は初回利用時のみにして、2回目以降は「List mode」を使って必要なページのみを分析した方が、時間短縮できます。

WebSite Auditorの使い方

WebSite Auditorには複数の機能がありますが、その中でも便利な「Pages」と「Content Audit」の使い方をピックアップして紹介します。

「Pages」を使うには、「Enter Website URL」で「Entire website」を選択する必要があります。

「Pages」の使い方

左メニュー「Site Structure」の中に「Pages」があります。

サイトにあるページを分析し、「イメージ数」、「H2~H6の数」、「外部リンク数」などを抽出してくれます。

「H2~H6の数」や「外部リンク数」といった情報は、デフォルトでは表示されていないの「列のカスタマイズ」から追加が必要です。

列のカスタマイズでは、追加表示したい項目にチェックをいれて「OK」ボタンをクリックすると一覧に表示できます。

「Pages」を使って改善すること

「H2~H6の数」を使って、「情報が少ないページ」を抽出して改善するのに利用できます。

見出し数が少ないページは情報量が少ない可能性があるため、構成を考え直し「コンテンツ追加」が必要です。

「Content Audit」の使い方

左メニュー「Page Audit」の中に「Content Audit」があります。

個別ページ(記事)とキーワードを紐づけて分析し、「キーワードがページ内で利用されているか」、「足りていない部分がないか」を検証してくれます。

「解析したいURL」と「キーワード」を入力して「Run audit」をクリック。

結果画面の「+」ボタンをクリックすると、読み込まれた別のURLを分析できます。

同じドメインで読み込んだURLしか分析できないため、競合サイトを分析したい場合は、別プロジェクトを作成しないと分析できません。

「Content Audit」を使って改善すること

「Content Audit」では、以下のような項目に対して「Error」「Warning」「Info」という3つのステータスが割り振られます。

ステータスから「Error」や「Warning」となっている項目を修正することで、SEO対策が可能です。

  • 「タイトル」の中に指定したキーワードが含まれているか
  • 「デスクリプション」の中に指定したキーワードが含まれているか
  • 「本文」の中に指定したキーワードが含まれているか
  • 「H2~H6」の中にキーワードが含まれているか
  • 「boldタグ」の中にキーワードが含まれているか
  • 「アンカーリンク」の中にキーワードが含まれているか
  • 「画像」にaltを設定しているか

以下の画像は、指定のキーワードがタイトルタグに含まれていないので「Error」と診断された例です。

まとめ:ページ(記事)を効率よく改善するためのツール

以上、WebSite Auditorについて解説しました。

「WebSite Auditor」は、サイトやページを分析し、SEO問題を特定して修正案を提案するツールです。

このツールを使うことで、検索エンジンに正しく評価され、サイトの可視性とパフォーマンスを向上させることができます。

重要な点をまとめると次のとおり。

  • WebSite Auditorは無料で利用でき、サイト全体や個別ページの分析が可能
  • サイトの構造分析、インデックス作成の問題、技術的なSEO問題の特定など、幅広い分析が可能
  • 「Content Audit」機能を使えば、ページのどこを改善すればよいか具体的な提案を受けることが可能
  • 現時点では日本語非対応のため、英語での操作が必要

見落としている部分や、実施できていなかったSEO施策を発見できるかもしれません。

  • B!