現在GRCモバイルは新規申し込みを停止しています。
検索順位チェックツールの「GRC」には、デスクトップ版とモバイル版があります。
「GRCモバイル」はモバイル検索エンジンに特化していますが、「GRC」よりも順位チェックできる検索エンジンが減ります。
そうなるとどっちがいいか悩みますよね。
そこで、この記事ではGRCとGRCモバイルを比較して違いを解説し、おすすめを紹介します。
検索順位チェックツール「GRC」と「GRCモバイル」を比較
検索順位チェックツール「GRC」と「GRCモバイル」を比較した結果を紹介します。
「GRC」と「GRCモバイル」の違い
検索順位チェックツール「GRC」と「GRCモバイル」で大きく違うのは以下の部分です。
| 項目 | GRC | GRCモバイル |
|---|---|---|
| 対応検索エンジン | デスクトップ版 Yahooのみ | モバイル版 Google |
| 検索順位チェック範囲 | Yahoo:50位まで | Google:100位まで |
| 上位追跡範囲 | Yahoo:49位まで | Google:30位まで |
GRCは、以前はGoogleやBingの検索にも対応していましたが、現在は非対応となっています。
GRCとGRCモバイルでは対応している「検索エンジン」が違います。
GRCデスクトップ版は、Google、Yahoo、Bingの3つのデスクトップ検索エンジンのランキングをチェックができますが、GRCモバイルはモバイルGoogle検索エンジンしか確認できません。
GRCの方が、利用できる検索エンジンが多い分、ツール画面に「表示できる項目」も多くなっています。それ以外は同じです。
インターフェースの違い
GRCとGRCモバイルのインターフェース(ツール画面)の違いは以下のとおりです。
メニューや構成は同じですが、赤枠で囲ってある結果画面に表示される「検索エンジンの項目」が異なります。
GRCは3つの検索エンジン(Yahoo、Google、Bing)が表示され、それぞれの検索順位と変化などが表示されます。情報がぎっしりです。
GRCモバイルの画面では、Googleモバイルの検索エンジンの検索順位と変化しか表示されないので、見た目はスッキリしています。
「画面に表示する項目」は追加ができ、「表示モード」で項目を切り替えることも可能です。
GRC・GRCモバイル無料版の違い
GRCとGRCモバイルには無料版があり、無料で利用できます。
無料版も検索順位チェックを行う検索エンジンが違います。利用できるメニューなどはどちらも同じです。
なお、無料版には以下の利用上限があります。
| 項目 | GRC | GRCモバイル |
| 対応検索エンジン |
|
|
| 無料利用 | 無料利用:可 | |
| 検索語数 | 10 | |
| URL数 | 3 | |
| 上位追跡数 | 2 | |
GRC・GRCモバイル有料版の違い
GRCとGRCモバイルには有料版もあり、価格ごとに利用上限が設定されています。
順位チェックを行う検索エンジンの数は有料版でも変わりません。
なお、「利用料金」、「URL数」、「順位チェックができる検索語数(キーワード数)」などはGRCもGRCモバイルも同じです。
| 項目 | GRC | GRCモバイル |
|---|---|---|
| 対応検索エンジン | Yahooのみ | 申込停止中 |
| 利用料金 | 料金(495円/月~2,475円/月) ベーシック:495円/月(4,950円/年) スタンダード:990円/月(9,900円/年) エキスパート:1,485円/月(14,850円/年) プロ:1,980円/月(19,800円/年) アルティメット:2,475円/月(24,750円/年) | |
| URL数 | URL数(5~無制限) ベーシック:5 スタンダード:50 エキスパート:500 プロ:5,000 アルティメット:無制限 | |
| 検索語数 | 検索語数(500~無制限) ベーシック:500 スタンダード:5,000 エキスパート:50,000 プロ:500,000 アルティメット:無制限 | |
| 上位追跡数 | 上位追跡数(5~無制限) ベーシック:5 スタンダード:50 エキスパート:500 プロ:5,000 アルティメット:無制限 | |
| 対応OS | Windows 11 Windows 10 Server 2022 Server 2019 Server 2016 Server 2012 R2 ※Macには未対応※1 | |
※1GRC公式サイトにはMacで使えるようにする方法が掲載されていますが、別途設定や費用がかかります。
URL数とは?
「URL数」は、検索順位のチェックに指定できるURLの数です。
順位チェックの時に、どのURLの順位をチェックするかを指定するのですが、その時に指定できるURLの数です。
同じURLであれば一つとしてカウントされますが、ドメインが違ったり、同じドメインでもURLが少しでも違う場合は、別ものとしてカウントされます。
複数サイト運用している場合や競合サイトの順位をチェックする場合は、URL数に注意が必要です。運用しているサイトが一つの場合は、あまり気にしなくて大丈夫です。
検索語数とは?
「検索語数」は、検索順位のチェックに指定できるキーワードの数です。
順位チェックの時に、入力したキーワードで自分のサイト(URL)が何位にいるのかをチェックするのですが、その時に指定するキーワードの数になります。
検索語数とは?
「検索語数」は、検索順位のチェックに指定できるキーワードの数です。
順位チェックの時に、入力したキーワードで自分のサイト(URL)が何位にいるのかをチェックするのですが、その時に指定するキーワードの数になります。
上位追跡数とは?
「上位追跡」は、指定したキーワードの上位100件の検索順位推移を追跡できる機能です。
「上位追跡数」は、その機能を使える数になります。
競合の順位チェックやコアアップデートの変動などをチェックできます。
上位追跡数とは?
「上位追跡」は、指定したキーワードの上位100件の検索順位推移を追跡できる機能です。
「上位追跡数」は、その機能を使える数になります。
競合の順位チェックやコアアップデートの変動などをチェックできます。
「GRC」と「GRCモバイル」の機能
「GRC」も「GRCモバイル」も利用できる機能は同じです。
主要な機能をピックアップすると以下のものがあります。
| 機能 | 詳細 |
|---|---|
| 検索順位チェック機能 | 対象キーワードで何位に表示されているかを確認できる |
| 検索上位100サイト追跡機能 | 対象キーワードの検索上位ページ(100位まで)のランキングを確認できる |
| 広告追跡機能 | 対象キーワードの広告順位の追跡ができる |
| インデックス数確認機能 | どのくらいの記事がインデックスされているかを確認できる |
| サイトスコア確認機能 | 検索順位1位から順番に点数をつけていき、それを合計することで、サイトの可視性(ファインダビリティ)を評価する仕組み |
検索順位チェック機能
「キーワード」と「URL」を登録することで、自分のサイトが何位にランクインしているかを確認できる機能です。
コンテンツSEOの成否確認や、自分のモチベーションアップに使えます。
検索上位100サイト追跡機能
GRCツールの競合分析的な機能です。
登録した「キーワード」の検索上位100件の検索順位ランキングを追跡できます。
「競合サイトの抽出」に使ったり、検索順位の履歴を追うことで「Googleコアアップデートの影響」を確認したりするのに使えます。
検索エンジンによって、追跡できる範囲が異なります。
広告追跡機能
「キーワード」と「URL」から、自分が出稿したリスティング広告などを追跡できる機能です。
検索結果に表示されるリスティング広告の位置は、広告単価やランディングページの精度によって変わります。
広告の位置を追跡することで、広告の品質改善が可能です。
インデックス数確認機能
自分のサイトの記事が、どのくらいインデックスされているかを確認できる機能です。
ブラウザに下記のコマンドを入力した時に表示される件数と似ています。
site:ドメイン名
例:site:wporz.com
サイトスコア確認機能
「サイトスコア」は、サイトの可視性を評価する機能です。サイトスコアという用語は、GRC独自の言葉で一般的には「ファインダビリティ」といわれます。
「サイトの可視性(ファインダビリティ)」とは、検索した時に自分のサイトがどのくらい上位に表示されているかを数値化したものです。
どのように計算しているかというと、サイトスコア10の場合は、1位~10位までにランクインしているページに、10点~1点のスコアを付け(1位なら10点、10位なら1点、10位以下は0点)、それを満点で除して算出しています。
| キーワード | 順位 | スコア |
|---|---|---|
| パソコン | 25位 | 0点 |
| パソコン 中古 | 10位 | 1点 |
| パソコン 中古 win11 | 1位 | 10点 |
| パソコン 新品 おすすめ | 5位 | 5点 |
この場合のサイトスコアは、(0 + 1 + 10 + 5)/(10 + 10 + 10 + 10)× 100 = 40%
※50%以下となっているので少し低めです。
もし、全てのキーワードで1位であれば「100%」となり、可視性抜群のサイトといえます。
GRCとGRCモバイルで利用できる機能は基本的に同じです。
GRCとGRCモバイルのよくある質問
GRCとGRCモバイルはどっちがおすすめ?
本来であれば、それぞれの検索エンジンにあったものを選んだ方がいいのですが、そうした場合、GRCモバイルではYahooやBingの検索順位チェックができません。
最近の検索エンジンは、ユーザーファーストの考え方で、検索意図を満たす質の高い記事を上位表示させています。
そのため、ユーザーファーストの質の高い記事を作成すれば、デスクトップでもモバイルでも上位にランクインできるはずです。
そう考えると、モバイル版に特化しなくても、デスクトプ版の「GRC」でもいいと思います。
デスクトップ版とモバイル版検索エンジンで順位は違う?
デスクトップ版とモバイル版で検索エンジンの順位は異なります。
ただし、順位にそれほど大きな違いはありません。
キーワード選定機能はある?
GRCとGRCモバイルに、キーワード選定機能はついていません。
キーワード選定は、「ラッコキーワード+Google広告」や「RankTracker」などを利用しましょう。
まとめ:検索順位チェックはSEO施策の検証に便利
以上、検索順位チェックツール「GRC」と「GRCモバイル」の違いについて解説しました。
両社の違いは、デスクトップ検索向けに開発されているか、モバイル検索向けに開発されているかの違いです。
なお、最近の検索エンジンは「記事の質」が重視されるため、モバイル特化サイト以外は、複数の検索エンジンで順位チェックができるデスクトップ版「GRC」でいいと思います。
GRCは「SEO施策の成否確認」や「モチベーションアップ」に使え、初心者でも使いやすく設計されているので、まずは無料版をためしてみましょう。