コアアップデートの恐ろしさは、ポルナレフの言葉を借りて例えるなら、まさにこんな感じです。
頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
ジョジョの奇妙な冒険27巻:ジャン=ピエール・ポルナレフ
以下から被弾したら何をすればいいか、自分の体験を元に紹介していきます。
コアアップデートに被弾した時
コアアップデートに被弾したら、とりあえず、下げ止まるのを待つ。
経験からいうと、コアアップデート被弾中は、何しても止まることはないし、上がることもないです。
無駄 無駄 無駄 無駄 無駄 無駄 無駄 無駄 無駄
ジョジョの奇妙な冒険27巻:DIO
そもそも何かしようという気持ちにすらならないので、放置して、下げ止まるのを待つのが一番いいと思います。
ある程度、下げ止まってきて、気持ちの整理がついてきたら、行動を再開します。
被弾した時に最初にやること
最初にやることは、コアアップデートに被弾した原因を特定することです。
主な原因はこちら。
- ①コンテンツの質
- ②スパム行為
- ③テクニカルSEO
- ④原因不明
①コンテンツの質
一番該当する可能性が高いのがここだと思います。
コンテンツの質にはいろいろな項目があり、ざっとあげるだけでも以下のものがあります。
- 検索意図を満たしているか
- E-E-A-Tは高いか
- 有益な内容か
- 類似性は低いか
- YMYLジャンルではないか
- 情報更新されているかなど
「検索意図」は、時間がたつにつれ、変わることがあります(もっと詳しく知りたいなど)。そのため、実際に検索して、キーワードと検索意図にずれがないか再確認が必要です。
「E-E-A-T」は、記事のExperience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)のことです。
体験によって得た知見を反映しているか、より深く、詳しく書けているか、また、プロフィールページがあるかといったことを確認します。
「有益な内容」では、検索意図を満たす基本的な情報に加え、オリジナリティがあるか、独自性があるかを確認します。
検索上位に同じ内容の記事が並んでいても、ユーザーには意味がありません。上位10件とは違う内容が書かれているとオリジナリティがあります。
「類似性」に関しては、他のコピー記事でないことは当たり前ですが、同じ文章をパーツ化して利用している場合も注意が必要です。
内容の類似性が30%以下であれば問題ないと言われています。
「YMYLジャンル」は、「Your Money or Your Life」の略で、お金、健康、法律、宗教などの人生に大きな影響を与えやすいジャンルのことです。
今までは、運よく回避できていたのに、突然このジャンルに該当して順位が下がることもあります。このジャンルのページの品質評価はとても厳しいため、個人サイトでの復活は難しいかもしれません。
「情報更新」は、ページを最新の状態に保つために必要な作業です。
例えば、製品やサービスが変更になったのに、ページを更新していないと、間違った情報をのせたままになってしまいます。そのために記事のアップデートが必要です。
②スパム行為
Googleがウェブ検索でスパムと判断する行為があります。
以下、該当する項目がないか確認しましょう。
- クローキング
- 誘導ページ
- 期限切れのドメインの不正使用
- ハッキングされたコンテンツ
- 隠しテキストと隠しリンク
- キーワードの乱用
- リンクスパム
- 機械生成トラフィック
- マルウェアや悪意のある動作
- 誤解を招く機能
- 大量生成されたコンテンツの不正使用
- 無断複製されたコンテンツ
- 不正なリダイレクト
- サイトの評判の不正使用
- 内容の薄いアフィリエイト ページ
- ユーザー生成スパム
③テクニカルSEO
テクニカルSEOは、サイトの技術的な側面に焦点を当てたSEOのことで、主に3つあります。
- サイトの読込速度
- モバイルフレンドリー
- SSL設定
「サイトの読込速度」が遅くないかを確認します。表示速度が速ければ、ユーザーの待ち時間を減らすことができ、良いユーザーエクスペリエンスを提供できます。
「モバイルフレンドリー」は、スマホ版のサイト表示ができるかどうかです。サイトが適切に表示されれば、モバイル検索エンジンからの評価を高めることができます。
「SSL設定」は、必須の設定です。httpsで通信することで、データの改ざんを防ぐことができ、セキュリティだけでなくSEOにもよい影響を与えることができます。
④原因不明
コンテンツの質は良好、スパム行為もしておらず、テクニカルSEO対策も問題がない状態でも、順位が下がることがあります。
この場合は一次的には下がりますが戻ってくる可能性が高いです。
実際に、10,000文字近く書いている記事は、一時的に下がりましたが戻ってきました。
原因が分からないまま順位だけが下がるので、気持ちもなえてしまいますが、比較的早い段階でもどってくると思います。
質の高い記事が7割以上あるサイトで被弾したなら、あきらめてしまわずに、リライトや新記事投稿は継続した方がいいです。
新しい記事投稿が止まってしまうと、死んだサイトのように見えてしまうため、モチベーションが上がらなくても1か月に1回くらいは新記事を投稿しておきましょう。
下記の画像は、3/5のコアアップデートから3/25までは下げていますが、その後は何もしなくても順位が戻ってきた例です。
コアアップデートの被弾体験をありのまま話すぜ!
ここからはコアアップデートの被弾体験を紹介していきます。
最初の被弾は、2023年10月のコアアップデートでした。すぐに下げ止まったのですが、続いて11月に再被弾。その後、下げ止まることなくダラダラ下げ続け、3月に再再被弾してとどめをさされました。
数十万あったPVが、ダラダラ下げ続けて5桁前半まで下がりました。
最終的に下げ止まったのは、2024年5月中旬くらいです。ほぼ半年間下げ続けていたことになります。
全く戻ってこず、主要なページは全て60位や圏外まで飛ばされました。本当に終わったわって感じでした。
モチベーションはダダ下がりでした。
被弾したサイトと被弾しなかったサイトの差
被弾したサイトと被弾しなかったサイトの差は何かというと「コンテンツの質」です。
被弾したサイトの特徴は次のとおりです。
- 文字数1,000~2,000文字
- ページの一部をパーツ化して再利用
- ページ更新対応ができていなかった
文字数は少ないのですが、それでも検索意図を満たせていたので検索上位にランクインできていたのだと思います。
ですが、ページの一部をパーツ化して再利用したり、ページ数が膨大になりすぎて更新がままならなかったりといった問題が起きていました。
実際に、パーツを利用したページ同士をsujiko.jpでチェックすると「激似」でした。
記事作成にAIは使っておらず、Search Consoleで手動ペナルティも受けていなかったので、続けていたのですがどこかに危機感はありました。
そして、Googleに言われた一言が…
てめーはおれを怒らせた
ジョジョの奇妙な冒険28巻:空条 承太郎
やったこと
ページ数が膨大にあったので、まずはどのページがダメージを受けているかを確認しました。
Search Consoleで左メニューの「検索結果」を選択後、下記の項目にチェックを入れ、日付で比較します。
- クリック数
- 表示回数
- 平均CTR
- 平均掲載順位
結果を確認する時は「クエリ」を選択します。
すると、項目ごとに「直近の期間の数字」「過去の期間の数字」「増減数」が表示されます。
これで、どのようなクエリでクリック数や表示回数が減っているかを確認でき、クエリが全滅なのか、特定のクエリだけがダメージを受けているかを確認できます。
また、平均掲載順位を使って、コアアップデート後にどのくらい順位が下がったのかもチェックしました。
全体的にくらっていたのですが、その中でも特定のキーワードを使っている記事が全滅しているのが分かりました。
流入が大きいキーワードが大打撃を受けた感じです。
実験したこと
何かしらペナルティを受けているはずなので、記事のリライトで順位が改善するかどうかを確認してみました。
1週間くらい様子見しましたが、基本的に上がることはありませんでした。
「コアアップデートで被弾したコンテンツは、すぐに回復しない」とGoogleもいっているので、次のコアアップデートまで様子見することに。
大規模なコアアップデートは、数か月ごとに行われる傾向にあります。Google検索やDiscoverで変更の影響を受けたコンテンツは、改善を行ったとしても、次の大規模なコアアップデートがリリースされるまで掲載順位を回復できない場合があります。
しかし、Googleでは常に検索エンジンのアルゴリズムを更新しており、その更新には小規模なコアアップデートも含まれます。一般的に、小規模なコアアップデートは重要な変更を含んでおらず、そのようなコアアップデートのすべてがアナウンスされるわけではありません。それでも、コンテンツの改善が見られれば、小規模なコアアップデートがリリースされたときにサイトの掲載順位が回復する可能性はあります。
次に、サイト全体がペナルティを食らっているかを検証するために、新キーワードで新記事を作成してみました。
これは、ロングテールを狙ったこともあり、10位前後にはランクインできました。
新キーワードなら質の高い記事を書けば上位を狙えるのが分かったので、作業配分を新規7、リライト3にして更新作業を再開することに。
リライトは費用対効果が見えないのですが、最新の情報に保つために必要な作業かと思っています。
まとめ
以上、コアアップデートに被弾した際の対応方法と恐怖の被弾体験を紹介しました。
被弾するとモチベーションがゼロになるので、一旦気持ちの整理がつくまでは放置がおすすめです。
そのうえで、下げ止まったら行動していくのがいいと思います。
なお、一番いいのは、被弾しないページを作ることです。私の場合、半年くらいずっと下げていたので精神的に疲れました。
それでも、復活できたのはサイトを分散していたおかげです。このサイトだけだったら立ち直れなかったかも。
この記事が反面教師になれば幸いです。
やれやれだぜ
ジョジョの奇妙な冒険14巻:空条 承太郎