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「SEOツール」COMPASSのキーワード選定の使い方を徹底解説:競合の少ないキーワードを見つける方法

2021年9月12日

COMPASS(コンパス)で「競合が少ないキーワード」を見つける方法は?
キーワード選定の使い方を知りたい!

有料SEO分析ツールの「COMPASS(コンパス)」は、検索順位チェック以外にも、キーワード選定」ができます。

この機能を使って「競合が少ないキーワード」を見つけられます。

この記事では、「COMPASSのキーワード選定の使い方」と、「解析結果から競合が少ないキーワードの見つけ方」を紹介します。

COMPASSの料金や口コミを知りたい場合「COMPASSってどうよ?評判は?」にまとめてあるので参考にしてください。

COMPASSのキーワード選定の種類

COMPASS(コンパス)では、下記の方法でキーワード選定ができます。

キーワード選定方法詳細
直接or関連入力したキーワードから関連キーワードを抽出し、キーワード選定する
トレンドGoogleトレンドを利用してキーワードを抽出し、キーワード選定する
CSV(読み込み)【おすすめ】Google広告からダウンロードしたCSVファイルを読み込んで、キーワード選定する

①直接or関連

COMPASS(コンパス)に調査したいキーワードを入力して、関連キーワードを抽出してもらい、それを解析してキーワードを選定を行います。

関連キーワード抽出から、解析までを全てCOMPASSで行うことができるのですが、検索ボリュームを調べることができません。

検索ボリュームは確認できないため、Google広告にキーワードを入力して解析が必要です。

②トレンド

トレンドブログを作る時に便利なキーワード選定方法で、Googleトレンドを自動取得して関連キーワードを取得してくれます。

特定のキーワードを入力して、そのトレンドを追跡するといった使い方はできません。

検索ボリュームを調べるには別途、Google広告にキーワードを入力して解析する必要があります。

③CSV(読み込み)

CSV読み込みでは、Google広告を使って出力したCSVファイルを読み込ませて、キーワード選定を行います。

検索ボリュームがあるので、キーワード選定時の判断材料が増えて便利です。

COMPASSのキーワード抽出力

COMPASS(コンパス)の「直接or関連」では、最初に「キーワード一覧を抽出」します。

次に解析にかけて「キーワード選定」を行います。

キーワード一覧が多いほど、「競合の少ないキーワード」を見つけやすくなるため、「キーワード抽出力」が重要です。

ラッコキーワード(無料版)と同程度だが…

COMPASSのキーワード抽出力は、「ラッコキーワード(無料版)」と同程度ですが、抽出できないキーワードもあります。

以下、「コンビニatm 手数料無料」で抽出してみた結果です。

左がラッコキーワードで抽出したキーワード一覧で、右がCOMPASSで抽出したキーワード一覧になります。

ほぼ同じキーワードが抽出できています。COMPASSでは抽出できないキーワードやCOMPASSで抽出できたキーワードもありました。

COMPASSで抽出したキーワードのうち、濃い緑の部分はYoutube関連のキーワードです。

もう一つ「子供 スマホ おすすめ」で抽出してみた結果がこちらです。

こちらも同じキーワードが抽出できていますが、今度はCOMPASSでは抽出できないキーワードがありました。

抽出力はラッコキーワードと同程度ですが、抜けてしまうキーワードもあるため、万全を期すなら両方使って差分も集めた方がいいです。

COMPASSのキーワード選定の流れ

ここからは、実際にCOMPASSでキーワード選定していく流れを紹介していきます。

キーワード選定の流れは、下記のようになります。

キーワード選定の流れ

  • 気になるキーワードを抽出する
  • 抽出したキーワードを解析する
  • 解析データを元にキーワードを選定する

まず、気になるキーワードを元にして「関連キーワード」を抽出します。

やることはラッコキーワードと同じで、それが「COMPASSでもできる」ということです。

次に、抽出したキーワードを解析します。

解析ボタンを押すと、intitle、allintitle、MOZ-API情報などの情報を調べてくれます。

最後に、追加した情報を使って「競合が少ないキーワード」かどうかを判定します。

この部分は目視で判断したり、データをエクセル貼り付けて作業すると簡単です。

以下から、各パートごとに詳しく解説していきます。

「直接or関連」のキーワード選定の使い方

最初の画面で「直接or関連」をクリックするとキーワード入力画面が表示されます。

キーワードを抽出する

キーワード入力欄に自分がチェックしたいキーワード(ビックワード)を入力して、「キーワード拡張」と「掘り下げ階層」を設定します。

キーワード拡張の設定

キーワード拡張では、下記の項目にチェックをいれます。

  • 関連ワード(推奨予測)
  • 関連ワード(網羅)
  • 虫眼鏡ワード(Yahoo)

「Youtube関連ワード(推奨予測)」と「Youtube関連ワード(予測網羅)」はYoutube用なので、ブログではチェック不要です。

キーワードにビッグワードを指定して、「全て」にチェックをいれて抽出すると時間がかかります。

掘り下げ階層の設定

階層の掘り下げでは、抽出したキーワードに別の関連キーワードがないかをチェックしてくれます。

ビッグワードで階層を掘り下げると「意図しないキーワード」が抽出され、時間もかかります。

最初は「0」で利用して、キーワードが少ない場合は、「1(または2)」にしましょう。

上記2つを設定し「キーワード拡張ピックアップ」ボタンをクリックするとキーワード抽出が始まります。

「拡張なしで追加」ボタンをクリックすると、キーワード入力欄に入力したキーワードが解析リストに追加されるだけで、関連キーワードの取得はありません。

抽出が完了したら、解析が必要ないキーワードの行をクリックして「削除」ボタンで削除します。

削除が全て終わったら「すべて追加して閉じる」ボタンをクリックします。

キーワードを解析する

最初の画面に戻って、解析リストにキーワードが追加されているのを確認したら「解析開始」ボタンをクリックします。

サーチ項目設定が表示されるので、設定したら「この条件で開始」ボタンをクリックします。

おすすめの「サーチ項目設定」内容は下記の通りです。

項目名内容おすすめ設定
キーワード
サーチ解析範囲
競合サイトの上位を何位まで取得するか10(推奨)
キーワードinTitleページタイトルに対する
キーワード含有率
inTitleとallinTitleにチェックを入れる
Topサイト集計関連上位ページのinTitle率必要
SEO moz解析関連Moz関連項目のデータ抽出不要(任意)
※Mozの設定が必要
※チェックすると解析に時間がかかる
METAキーワード関連上位サイトに含まれるキーワード取得不要(機能してない?)
Youtube解析
(解析範囲準拠)
競合サイトの上位にYoutubeページが入っているか任意

Topサイト集計関連

「Topサイト集計関連」は、上位ページのタイトルに含まれているキーワードの率がわかります。

ただし、「キーワードサーチ解析範囲」の設定数が10以下だと、正しく率が表示されません。

SEO moz解析関連

「SEO moz解析関連」は、MOZ-APIを設定していると使えます。

チェックをオンにすると解析に時間かかるので、基本的にチェック不要です(詳細は後述)。

※「キーワードサーチ解析範囲」で設定した競合分析にもMOZ-APIが使われるので、設定した数値が大きいほど時間がかかります。

METAキーワード関連

「METAキーワード関連」は、設定したキーワードを分析しながら、新しいキーワードが追加されます。

追加されるキーワードは、ビックワード(1語)の場合が多いので、解析する意味がありません。

解析に時間がかかってしまうのでチェック不要です。

キーワードを選定する

「SEO moz解析関連」をチェックしていない場合の解析結果は下記のようになります。

表示される項目は少ないのですが、注目するのは、intitleとallintitleの列です。

intitleの数値が大きく、allintitleの数値が小さいキーワードは「競合が少ないキーワード」の可能性があるキーワードです。

intitleとallintitleを確認すればよい理由については、下記の記事で詳しく説明しているので参考にしてください。

【intitle・allintitleとは?】ブログで稼げるキーワードの見つけ方

intitle・allintitleとは?これを使って稼げるキーワードを見つけるにはどうすればいいの? intitleとallintitleは、Googleの特殊検索コマンドです。 このコマンドを使う ...

なお、「直接or関連」の場合は、検索ボリュームのチェックも必要です。

実際にどれくらいのアクセスが見込めるか(検索ボリューム)を確認しないと、全くアクセスのないキーワードで記事を書くことになります。

無駄な作業をしないように「Google広告で検索ボリュームをチェック」します。

まず、allinTitle件数のタイトルをクリックして「昇順ソート」して、「intitleの数値が大きく、allintitleの数値が小さいキーワード」からめぼしいものを「Ctrl+クリック」でコピーします。

Google広告の「キーワードプランナー」に移動して、「検索のボリュームと予測のデータを確認する」を開きます。

先ほどコピーしたキーワードをペーストして「開始する」をクリック。

結果画面から、検索ボリュームとCPC(クリック単価)をチェックします。

検索ボリュームがあれば、検索上位に記事がランクインすれば、流入が見込めます。

また、CPC(クリック単価)が表示されているキーワードは、広告主がお金を出して広告掲載しているので、そのキーワードに価値があると考えられます。

これらのキーワードも選定候補として使えます。

※ただし、広告が最初に表示されるので、記事がクリックされる確率はやや低くなります。

これがCOMPASSの基本的なキーワード選定方法です。

なお、下記の項目はGoogle広告を使ったCSV読み込みを利用した時に表示されます。

「CSV読み込み」で解析できる項目

  • 【CPC(高)】広告出稿時の最高単価
  • 【月間検索数】月に検索される回数(検索ボリューム)
  • 【CPC(低/平均)】広告出稿時の平均単価

「SEO moz解析関連」を設定するメリット・デメリット

MOZ-APIを設定していると、下記の項目を解析できます。

※ただし、無料のMOZ-APIには利用回数制限があるので、その制限を超えると解析できなくなります。

「SEO moz解析関連」で解析できる項目

  • 【実被リンク平均】競合サイトのページに対するドメインベースのリンク数
  • 【総被リンク平均】競合サイトのページに対するページも含めたリンク数
  • 【mozRank平均】MOZが独自に算出したページのランク
  • 【Page Authority平均】MOZが算出したページの価値
  • 【Domain Authority平均】MOZが算出したドメインの価値

抽出したキーワードを使っている競合サイトの強さなどがわかるので、その市場に参入するかどうかの判断には使えます。

一方で、チェックを有効にすることで、処理速度がめちゃくちゃ遅くなります。

「キーワードサーチ解析範囲」で設定した件数分、サイト分析をするので、設定数値が高いほど時間がかかります(10件でもかなりかかります)。

ですので、基本的にはチェックをはずして、分析したほうが無難です。

なお「SEO moz解析関連」を設定している場合の分析結果は下記のようになります。

赤枠部分が「SEO moz解析関連」設定時に表示される項目です。

「トレンド」のキーワード選定の使い方

COMPASSでは、トレンドワードを取得してキーワード選定することもできます。

トレンドブログを運営している人や、これからはじめようと思っている人にとっては便利な機能です。

トレンドキーワードを抽出する

トレンドワード取得先を選択して、「トレンドワード取得開始」ボタンをクリックすると、トレンドワードの抽出がはじまります。

「虫眼鏡ワード」と「関連ワード(予測)」

この二つの項目は、取得した「トレンドワード」をさらに掘り下げて抽出する時にチェックすると有効です。

両方にチェックすると、1階層掘り下げるだけでも時間がかかるので、どちらか一つで十分です。

おすすめは「関連ワード(予測)」です。

トレンドキーワードを解析する

抽出が完了したら、トレンドサーチ画面にある「選択ワードを関連入力に追加して閉じる」ボタンをクリックすると、「直接or関連」のキーワード入力画面にキーワードをコピーすることができます。

さらに個別にキーワードを抽出したい場合に使えます。

この他に「選択中ワードを追加」や「すべて追加して閉じる」ボタンをクリックすると解析画面にキーワードをコピーして解析をスタートさせることができます。

以降の作業は前述の「キーワードの解析開始する」と同じです。

「CSV(読み込み)」のキーワード選定の使い方

「CSV(読み込み)」では、Google広告のキーワードプランナーで抽出したデータを読み込んで解析できます。

キーワードプランナーのデータを読み込むメリットは、検索ボリュームを一緒に確認できることです。

キーワードプランナーでCSVファイルを作成する

キーワードプランナーでCSVファイルを抽出する方法は2つあり、どちらのCSVも読込可能です。

CSVファイルの作成方法詳細
①新しいキーワードを見つける自分でどういうキーワードを選べばよいかわからない時に利用すると関連キーワードを探してくれる
②検索のボリュームと予測のデータを確認するラッコキーワードなどで事前にキーワードを抽出済みの状態で検索ボリュームを調べたい時に便利

CSVファイルのキーワードを解析する

COMPASSに戻って「CSV読み込み」をクリックして、ファイル読み込み画面を表示させます。

先ほど出力したCSVデータ選択すると解析画面にデータが読み込まれます。

解析しなくてもよいデータがある場合は、削除してから「解析開始」ボタンをクリックします。

以降の作業は前述の「キーワードの解析開始する」と同じです。

検索ボリュームを含めてキーワードを選定する

intitleの数値が大きく、allintitleの数値が小さいキーワードを確認していくのは同じで、それと一緒に検索ボリュームもチェックしていきます。

下記の条件にあうキーワードを選定できれば、それが「競合が少ないキーワード」になります。

「競合が少ないキーワード」の条件

  • intitleの件数は多い
  • allintitleの件数は少ない
  • 検索ボリュームは多い

【まとめ】COMPASSのキーワード選定の使い方

COMPASSでは、下記の方法でキーワード選定ができます。

COMPASSのキーワード選定の方法

  • 直接or関連
  • トレンド
  • CSV(読み込み)【おすすめ】

キーワード選定のフローは、下記のようになっています(直接or関連の場合です)。

  • 気になるキーワードを抽出する
  • 抽出したキーワードを解析する
  • 解析データを元にキーワードを選定する

「CSV(読み込み)」の場合は、気になるキーワードの抽出は、Google広告のキーワードプランナーを利用し、キーワードの解析以降でCOMPASSを使います。

最後に解析データから下記のキーワードを見つけます。

「競合が少ないキーワード」の条件

  • intitleの件数は多い
  • allintitleの件数は少ない
  • 検索ボリュームは多い

一番おすすめの方法は、「CSV読み込み」でになります。検索ボリュームのチェックもできて便利です。

COMPASSはキーワード選定以外にも、検索順位チェックツールとして使えます。

  • B!