Rank Tracker(ランクトラッカー)を使ったキーワード選定の方法が分からない。
Ran Tracker(ランクトラッカー)にはキーワード選定機能が付いていますが、ちゃんと使いこなせていますか?
「キーワードプランナー」を使って、検索ボリュームを見ているだけならもったいないです。
この記事では、効率よくキーワードを見つけ方法を解説します。
Rank Trackerなら無料版でもキーワード選定ができる
Rank Tracker(ランクトラッカー)は検索順位チェックツールですが、キーワード選定機能もついているため、ブログ記事を作成する時の「キーワード選定」に利用できます。
無料版のデメリット
無料版でも利用可能ですが、「キーワード選定結果」をエクセルにコピーしたり、ダウンロードしたりできません。
また、抽出したデータは保存できないため、Rank Trackerを閉じてしまうと、同じ作業を再度行わないと結果が見られないため、使い勝手はよくありません。
ツール上でデータを見ながら作業する前提で利用しましょう。
なお、無料版の場合は、Google広告との連携を行わないと検索ボリュームの確認ができません。
無料版・有料版でキーワード選定結果に違いはあるのか?
Rank Tracker(ランクトラッカー)の無料版と有料版でキーワード選定した結果に違いがあるのか気になると思います。
無料版は「Google広告」のデータを利用しており、有料版はGoogle広告も使えますが「Rank Trackerで用意しているデータ」を使うことも可能です。
そこで、「Google広告」を使った場合と「Rank Trackerで用意しているデータ」を使った場合の違いを確認してみました。
Google広告とRank Trackerデータの違い
二つを比較して違う結果がでたのは、下記の項目でした。
- 検索数
- 予想される訪問数
- クリック単価
複数のキーワードで確認してみた結果、数値に多少の違いはあったもののキーワード選定精度に、大きな違いはありませんでした。
そのため、無料版(Google広告のデータ)でも有料版(Rank Trackerが用意したデータ)でも、キーワード選定結果は同じになります。
Rank Trackerキーワード選定のやり方
Rank Tracker(ランクトラッカー)を使ったキーワード選定のやり方を紹介します。
キーワード選定で使うのは、左メニューの「キーワード調査」>「キーワードプランナー」です。
選定手順は以下のとおり。
- 1)Google広告アカウントと連携する(無料版では必須)
- 2)国と言語を設定する
- 3)調べたいキーワードを入力して検索する
- 4)抽出したキーワードの表示を調整する
- 5)キーワードを選定する
- 6)検索上位の競合情報を俯瞰する
1)Google広告アカウントと連携する(無料版では必須)
無料版では、Google広告アカウントと連携が必須です。
「キーワードプランナー」を選択すると、ボタンが「あなたのアカウントに接続します。」と書かれているので、クリックして、Google広告のアカウントに接続してください。
2)国と言語を設定する
国は「Japan」、言語は「日本語」を選択します。
国と言語を別の地域にしていると、正しいデータが取得できないので、必ず設定しましょう。
3)調べたいキーワードを入力する
入力欄にキーワードを入力して「検索」をクリックします。
キーワードを入力して「Enterキー」を押すと、キーワードが緑のボックスで区切られます。これを利用して、複数のキーワード入力もできます。
仮に、「ランクトラッカー キーワード選定」のような2語のキーワードを入力したい場合は、「ランクトラッカー」と「キーワード選定」の間にスペースを入れてつなげ、最後に「Enterキー」を押します。これで、2語のキーワードを一つのキーワードとして、緑のボックスで分けられます。
4)抽出したキーワードの表示を調整する
結果が表示されたら、「エディットビジブルコラム」ボタンから「KEI」にチェックを入れて追加します。
KEIの列をクリックして「降順」にソートします。
5)キーワードを選定する
抽出したキーワードから、以下の項目を確認して、上位表示できるキーワード探します。
キーワード選定手順
- 「KEI」の数値が大きい
- 「予想される訪問数」が多い
- 「競合性」が低のもの
- 「キーワード難易度」の数値が小さい
- 「クリック単価」が高い
「KEI(キーワード効率指数)」は、競合と検索ボリュームの比率をあらわしており、数値が大きいほどアクセスが見込めるキーワードです。ただし、数字が大きいほど競合も強くなるため、「予想される訪問数(検索ボリューム)」と比較して選ぶ必要があります。
「予想される訪問数」が多いほど、上位表示された時の検索流入が増えます。流入数が多いキーワードほど、競合が強くなります。
「競合性」が、「高」のものは、そのキーワードを使って記事を書いても簡単には検索上位に表示されません。「低」の方が上位表示されやすいです。
「キーワード難易度」の数値が小さいほど、競合サイトは弱いので上位表示されやすくなります。「KEI」が小さくても「キーワード難易度」が高いと上位表示は難しくなります(後述で補足)。
最後に「クリック単価の高いキーワード」について説明します。
「クリック単価が高いキーワード」が意味するのは、広告費がかかっても検索で見つけてほしいキーワードなので、「売上につながる」キーワードです。
そのため、そのキーワードで上位表示できれば、商品・サービスなどの購入率が高くなると言えます。
「単価が高いもの」ほど購入率も高くなりますが、多くのユーザーが広告をクリックして、検索上位をクリックしてくれない可能性があります。
キーワードを選ぶ時は、「この商品やサービスを購入するユーザーなら、こういうキーワードで検索するだろう」と想像しながら選ぶことも大切です。
6)検索上位の競合を確認する
抽出結果の「キーワード難易度」から「SERP分析」を表示して、検索上位にランクインしている競合を確認します。
検索上位にランクインして競合サイトの情報を分析して、そこに自分の記事をランクインさせることができるかを判断するのに役立ちます。
分析したいキーワードの「キーワード難易度」列にマウスを合わせて「グラフ」アイコンをクリックします。
すると「SERP分析」メニューに移動して分析がはじまり、終了すると結果が表示されます。
以下の情報が表示されます。
- キーワード難易度
- 1~50位の「ページの強さ」の分布
- 競合サイトの強さの平均
「キーワード難易度」が高いとキーワードは、レッドオーシャン(上位表示が難しい)なので、選ばない方がよいキーワードです。
1~50位の「ページの強度」の分布では、縦軸が「ページの強さ」で、横軸が「1~50位のランキング順位」になっており、上位にランクインしているサイトの「ページの強度」を確認できます。
下記の画像だと、強いページが平均してランクインしているので、上位に食い込むのは難しいのが分かります。
一方、下記の画像だと、強いページがほとんどなので、上位に食い込みやすいのが分かります。
「競合サイトの強さの平均」も分かるので、そのキーワードで記事を書くかどうかを判断するに使えます。
「ページの強度」は、別の指標(Domain InLink Rank、Page InLink Rank、ページにリンクしているドメインなど)に切り替えできます。
自分と競合サイトの強さを相対的に判断する
競合サイトより自分のドメインパワー(サイト運営期間、権威性などを総合して算出したサイトの強さ)が強ければ、上位表示しやすくなります。
自サイトと競合サイトのドメインパワーは、下記のサイトで確認できます。
スコアが「10以下だと弱い」、「30以上だと強い」サイトです。
競合の方が数値が大きければ、競合の方が検索上位にランクインしやすくなります。
【補足】選定したキーワードを順位チェックに追加する
選定したキーワードは、キーワードプランナーの画面から順位チェック(ランクトラッキング)に登録できます。
登録したいキーワードの「>>」マークをクリックして、「グループ化解除済み」ボタンをクリックすると登録できます。
登録したキーワードは、左メニューの「ターゲットキーワード」>「ランクトラッキング」で確認できます。
Rank Tracker有料版ならGoogle広告連携不要
Rank Tracker(ランクトラッカー)有料版の場合は、Google広告と連携しなくても「キーワード」を検索した時に検索数を表示できます。
「Google広告」のアカウントをもっていない場合は便利です。
「有料版」の場合は「無料版」よりも検索数などの数値が細かく表示されますが、最終結果が大きくずれることはありません。
有料版でもGoogle広告を使ったキーワード選定ができる
有料版では、「Rank Trackerのデータを利用する」以外に「Google広告」を使ったキーワード選定もでき、「環境設定」から利用するデータを切り替えられます。
変更するには、上メニューの「環境設定」>「SEO/PPCデータ」をクリック。
「グーグルAdsソース」のリストメニューから「SEO Power Suite Keyword Index」と「私のグーグルの広告のアカウント」のどちらかを選択します。
Rank Tracker有料版の場合、初期設定で「SEO Power Suite Keyword Index」が選択されています。
「Google広告」に変えたい場合は「私のグーグルの広告のアカウント」を選択し、指示に従ってアカウントを連携してください。
【まとめ】Rank Trackerのキーワード選定方法
以上、Rank Trackerのキーワード選定のやり方について紹介しました。
キーワード選定は、「キーワードプランナー」メニューを利用し、下記の項目を確認すれば、効率よく上位表示できるキーワードを見つけられます。
- 「KEI」の数値が大きい
- 「予想される訪問数」が多い
- 「競合性」が低のもの
- 「キーワード難易度」の数値が小さい
- 「クリック単価」が高い
※表示されていない項目は、「エディットビジブルコラム」ボタンから追加できます。
キーワード選定機能は、Rank Tracker無料版でも利用可能です。抽出結果がコピーできませんが、ツール上で使えば問題ありません。
結果を保存したり、コピーしたりする場合は有料版を検討しましょう。